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ほっトライン(教育相談)

いたずらされる中2の息子が心配 近藤日出夫さんが答えます

 【Q】中学二年の息子が、同級生にいたずらされて困っています。鉛筆や筆箱を隠されます。学校の外でも傘でたたかれたりします。先生に話したら、個人的に注意はしてもらえましたが、改善されません。いじめられて自殺する生徒がいることも考えると、息子が心配です。家族としてどのような会話をすればよいのでしょうか。 (女性、45歳)

 【A】同級生から息子さんが、学校内外でいたずらやいじめを受けて困っていらっしゃるというご相談で、とても心配ですね。

 筆箱や鉛筆を隠す行為は、大人の社会であれば広義では、器物損壊にあたることも考えられます。

 いたずらという言葉の持つ不思議な感覚に注目する必要があると考えます。一般的にいたずらは、子どもたちの中では許容されると勘違いをされる可能性が大きいということです。同級生からは冗談なんだから、そんなに大騒ぎすることか、みたいな感覚が生まれます。学校の担任からは「クラスの子どもたちは、皆仲良くしている」と言われているとあります。この言葉の言外には、からかいや、いたずらが入り込む口実となる可能性も潜んでいます。

 いじめは著しく子どもの自尊感情を奪っていきます。「自分は守られている」という感覚を取り戻すためには、親が真剣にお子さんと向き合い、つらい気持ちに耳を傾ける姿勢を見せることが、息子さんにとっては正直な気持ちを吐露してもいいかなという、きっかけにつながるように思われます。

 担任から個人的に注意をしてもらってはいるが、下校途中に傘でたたかれたりして収まる気配がないところも大変心配になります。学校側には自分のクラスや学校に深刻ないじめが発生し得るという危機意識が求められます。その上で、いじめは担任だけでなく、学校全体で取り組む必要があります。いたずらは被害を受けている子どもからしたらいじめであり、親身になって対応することが望まれます。

 子どもは一般に、報復を恐れています。学校には、再度、実態を把握していただき、「いたずらのつもりでも、相手の心が傷ついていればいじめにあたる」と同級生に注意してもらうといいですね。息子さんが安心して学校生活を送れる環境を、一刻も早く整えてあげることが大切です。

     ◇

 教育評論家尾木直樹さん、養護教諭すぎむらなおみさん、高校教諭・野球日本U−18ヘッドコーチ大藤敏行さん、タレント春香クリスティーンさん、桜花学園大非常勤講師近藤日出夫さんが教育の相談に答えます。

 勉強や学校生活、友人関係などに関する子どもや保護者の相談・疑問、先生の悩みなどを、連絡先とともに郵便(〒460 8511 中日新聞教育報道部 ほっトライン宛て)か、ファクス、メールで送ってください。中日新聞のホームページでも「投稿・ご意見」の「教育相談」から投稿できます。

 

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