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ほどほど道

<ほどほど道> 知恵の道たどります

アワビの大きさを測る寸棒=三重県鳥羽市の海の博物館で

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 古くは万葉集に詠まれた三重・志摩半島の海女漁。海女たちは、縦長の「コ」の字形をした「寸棒」を浮輪に付け、海面に上がってアワビの大きさを測る。

 くぼんだ部分の長さは一〇・六センチ。アワビが生後四年で達するサイズだ。ここに収まる小さいものは採らず、再び潜って岩に張り付ける。

 「もったいないけど、しゃあないわな」。六十年以上、潜り続けた伊藤トモ子さん(79)は、事もなげに言う。

 採りすぎない。海の資源を守り、漁と生活を続けていくための知恵だ。

 国連の「持続可能な開発のための教育(ESD)の十年」最終年の昨年秋、名古屋で開かれた国際会議で世界各国が誓い合った。この社会を、暮らしを、未来へと紡いでいくためには一人ひとりができることをしなければ。

 「足るを知る」ことがそのヒントになる。成長と拡大をあえて目指さない「ほどほど」の道をたどってみる。

 

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