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岐阜市長選特集

最多6人出馬へ 保守王国に非自民が乱立

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 来年一月二十八日投開票の岐阜市長選の告示まであと一カ月。四期務めた細江茂光市長(69)が今期限りで引退し、無所属新人六人が出馬する見込みだ。六人による選挙戦は二〇〇二年の市長選と並んで過去最多。市民からは「政策を戦わせてほしい」と期待する声も上がる。

 「四年間、無所属の立場で歩いてきた。『千五百七』という数字を毎日頭に浮かべている」。元民主党衆院議員の柴橋正直氏(38)は十六日、市内で開いた集会で語気を強めた。

 柴橋氏は前回選挙で細江氏に千五百七票差で惜敗。以来、無党派を強調し市内をくまなく歩き、岐阜駅前の活性化などを訴える。柴橋陣営が警戒するのは十一月中旬に突如名乗りを上げた前民進党県連副代表の吉田里江氏(52)。十月の衆院選岐阜1区で希望の党の公認を得られず、連合岐阜や民進、共産などの支援を受け無所属で立候補。落選したが約四万三千票を得た。

 連合岐阜は柴橋氏推薦を決め、「吉田氏と関係を断つ」と宣言。民進系の県議、市議も柴橋氏を自主的に支援する。しかし民進党県連幹部は「市民は吉田氏を民進系とみるのでは」と票が割れることを危惧する。

 岐阜県は衆参選挙区を自民が独占する保守王国で、岐阜市は衆院選で圧勝した野田聖子総務相のおひざ元。自民は過去の市長選で分裂選挙を繰り返してきたが、今回は製菓会社社長の中西謙司氏(56)に一本化した。十六日の事務所開きで、中西氏は約三百人を前に「私に市の経営を担わせてほしい」と述べ、経済活性化などを訴えた。

 ただ中西氏に自民の推薦が決まったのは十月。党関係者は出遅れを心配し、まだ態度を明らかにしていない公明の動向に気をもむ。

 元銀行員小森忠良氏(59)と、元市議森下満寿美氏(56)=共産推薦=、吉田氏の三人は市長選の争点のひとつである市庁舎建設計画で規模縮小を主張。人口減少する同市で、行政スリム化の訴えが市民に届くかがかぎになる。

 ベンチャー企業社長の棚橋保之氏(37)は、ビジネス経験をアピールし、観光振興などを訴える。

 出馬予定者が乱立気味で激しい選挙が予想されるだけに、市民の関心も高まりそうだ。飲食店経営の男性(62)は「六人も出るのは驚きだが、活発な政策論争を期待したい」と話す。

(岐阜市長選取材班)

 

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