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ゴッホとゴーギャン展

私の一枚(4) 古澤巌さん(バイオリニスト)

1901年、タヒチ油彩、カンヴァスE.G.ビュールレ・コレクション財団(C)FoundationE.G.BuhrleCollection,Zurich

写真

◆ポール・ゴーギャン《肘掛け椅子のひまわり》 亡き友の情念込めて

 ゴーギャン作、椅子の上のひまわり。ゴッホへのオマージュ。天国のゴッホは、この絵をゴーギャンが描いてくれた事を、本当に喜んだ事だろう…。ゴッホは、ゴーギャンが好きだった。ゴーギャンは、ゴッホに憧れていた、ずっと。

 窓の外なのか、壁に掛かった絵画か? わからなかったけれど、海で戯れる男と女。反対側には、立ち上る何かわからない赤い炎のようなものが。メラメラと、ひまわりから何かが立ち上っている…。ゴーギャンが唯一描いた、ゴッホの狂気すなわち、能の情念にも似たあの赤い炎。ゴーギャンが死ぬまで囚(とら)われた、ゴッホの情熱を、小さな、小さな炎で、やっとの想(おも)いで描きとめた作品。

 ゴッホもゴーギャンも、遥(はる)か昔のあの時、生きたあのジャポニスムの時代。彼らの目に、そこまで影響した日本の素晴らしさを、このエキシビションは教えてくれる…。

 西洋の音楽を学ぶ身として、あまりにも美しく、そして、哀(かな)しい絵、を観(み)た。この短い、百年前。重い…。

 「ゴッホとゴーギャン展」は来年一月三日から三月二十日まで、名古屋・栄の愛知県美術館で開催。前売り券販売中。

 

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