トップ > 特集・連載 > 記事

ここから本文

特集

雨の中、警戒物々しく 拘置所周辺、住民「当然」

 オウム真理教の元幹部らの死刑が執行された6日午前、松本智津夫死刑囚(63)らがいた東京・小菅の東京拘置所の正門前には、数十人の報道陣が続々と集まった。小雨が降る中、警視庁機動隊の車両も出動し「死刑は当然だ」と話す近隣の住民。社会に大きな衝撃を与えた事件の結末に、周辺は物々しい雰囲気に包まれた。

 「被害者の遺族の心情を考えると、早く執行してほしかった」。ニュースで死刑執行を知り、東京拘置所の様子を見に来たという近くに住む無職の男性(84)は厳しい表情を浮かべた。

 中川智正死刑囚(55)の死刑が執行されたのは、広島市中区の広島拘置所。近くを通り掛かった広島市東区の無職の女性(85)も「死刑執行でオウムの事件がやっと解決するのかもしれない」と漏らした。

 福岡市早良区の福岡拘置所には、早川紀代秀死刑囚(68)が収容されていた。激しい雨が降り続く中、入り口付近には白いかっぱを着用した職員とみられる男性4、5人が周囲の警戒に当たった。

 オウム真理教から改称した後継団体「アレフ」が拠点を置く東京都足立区の施設では、窓にカーテンが閉められ、わずかに電灯の明かりが漏れる以外、中の様子はうかがえなかった。敷地内から関係者とみられる女性が姿を見せたが、帽子を目深にかぶり、マスク姿で表情はうかがえない。感想を求める報道陣を振り切るように、無言のまま小走りで立ち去った。

 「テロを含め、残された信者がどういう行動に出るか怖い」。アレフの活動に反対する住民団体の会長を務める水上久志さん(73)は、今後の影響を懸念。「死刑の執行によりアレフが解散してくれるのが一番いい」と話した。

 アレフの国内最大の拠点は札幌市白石区にあり、地元住民らで構成する協議会の男性(63)も「今後の動きを注視する」。埼玉県八潮市の施設にも大勢の報道陣が詰め掛けたが、混乱などは見られなかった。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索