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「もう真実に迫れない」 被害者ら、にじむ悔しさ

 オウム真理教で教祖麻原彰晃と名乗った松本智津夫死刑囚(63)らの死刑が6日執行された。「もう真実に迫れない」。教団が引き起こした事件に巻き込まれた被害者らは、大きな節目を厳粛に受け止めつつ、真相解明の道が閉ざされたことへの悔しさもにじませた。

 オウム真理教が長野県松本市の市街地で1994年6月にサリンをまき、8人が死亡した松本サリン事件で次男豊さん=当時(23)=を亡くした小林房枝さん(76)は取材に対し「執行は当然だと思っていたので、『やっと』という気持ち」と心境を明かした。

 松本死刑囚の執行については死刑囚13人の中で「最後になると思っていた」と語り、早い執行に驚いた様子だった。

 松本サリン事件で被害者だったにもかかわらず、捜査対象となり報道被害も受けた河野義行さん(68)は「これであの事件の真実に迫ることができなくなって本当に残念です」と吐露した。

 教団からの脱会者に対する支援活動を続け、自らも教団によるサリン襲撃事件の被害者となった滝本太郎弁護士(61)は死刑執行の報道にツイッターで反応。「立ち会えなかった、残念です」「現役信者には『麻原彰晃という人はもともと存在しなかったんだよ』と伝えたい」と書き込んだ。

 

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