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精神状態「問題なし」 呼び掛けに反応

 刑務官とは一切会話をせず、じっと座り続ける一方、入浴の呼び掛けには反応し、自ら立ち上がる―。東京拘置所に収容されていた松本智津夫死刑囚(63)の様子を知る複数の法務省関係者はこう証言し、精神状態に問題はなかったと指摘した。

 松本死刑囚は2008年半ば以降、家族や弁護士との面会に一度も応じていない。家族らは刑事訴訟法で刑の執行停止が定められている心神喪失状態だと主張してきたが、複数の法務省関係者は「異常は見受けられなかった」と反論していた。

 関係者によると、松本死刑囚は短髪でひげをそり、逮捕前の様子から風貌は一変。他の死刑囚から離れた独居房で、一日の大半を座った状態で過ごしていた。

 数日に1度、「風呂だ」と声が掛かると、すぐに立ち上がり、定期的に診察に訪れる医師とはコミュニケーションを取っていた。独居房のトイレは使おうとせず、常におむつをつけ、肌が荒れていたこともあった。

 近況の一端は、松本死刑囚の四女が、自身の推定相続人から松本死刑囚を除外するよう横浜家裁に求めた手続きでも明らかになった。拘置所が15年5月、家裁に提出した文書には「精神科医の診察の結果、体の機能は保たれており、少なくとも明らかな精神的な障害はない」と記されていた。

 

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