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生活部記者の両親ダブル介護

(43)お金の話 「ほどよい所得階層」で助かる

母の日に。母は花の美しさは忘れていません。「きれいねえ」「かわいいねえ」と喜んでくれました

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 読者から本紙に電話を頂いた。一人っ子で両親をダブル介護しているという。私が母に桜の花を贈った回は「こっちに桜を見る余裕などない」との感想を言いつつ、父母の携帯電話を放置して二十万円を失った話は「とても参考になった」と評価していただいた。「介護は美談では済まないので」と。同感である。なので今回は一番大切な「お金の話」をしたい。

 まず収入。母(82)は国民年金のみ月五万円くらい。父(81)は厚生年金があるので月約十二万円。計十七万円ほどが月収だ。

 次に支出。これまで書いてきた経緯で、父母とも現在は同じ病院にいる。一切含めた自己負担は父母とも月七、八万円だ。父の年金から払うと余裕があるので、固定資産税や電気・水道の基本料金など実家の維持費に充てる。やや足りない母の分は、母の貯金から補う。

 「ほどよい所得階層」だから回っているのだろう。父母は年収約二百万円の二人世帯。介護保険の自己負担割合は一割だ。これが年収三百四十六万円を超えると二割になる。さらに、金持ちというほどの貯蓄もないので、部屋代や食費も「負担限度額」が認定され、割安になる。

 だが、世間には夫婦とも国民年金だけの世帯も多い。夫婦で月十万円ほど。各種減免を駆使しても、ダブル介護になればたちまち破綻だろう。

 わが家も自営業だったから、そのまま行けば、当コラムも「年金プア&ダブル介護」とさらに劇的になっていただろう。「それではいかん!」と言ったかどうかは知らないが、二十年以上前に父が一大決心をしたことが今効いている。「お金の話」は続く。

 (三浦耕喜)

 

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