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中日春秋(朝刊コラム)

中日春秋

 四年前、環境保護団体のメンバーたちが、ペルーで地上に巨大な文字を書いた。環境問題に関するメッセージだったが、これが騒動を巻き起こした。書いた場所が人類の謎といわれるあのナスカの地上絵のすぐ横だったからだ

▼地上絵への悪影響を懸念する声や批判が巻き起こり、団体は謝罪した。話はこれで終わらない。騒動を受けて始まった地上絵の保護、調査活動をきっかけに、新たな地上絵が大量に見つかったのだ

▼今月、英BBC放送などが伝えたところによると、さらに古い文化に属するとみられる五十以上の地上絵が発見された

▼地上からでは、線が見えにくいため、ドローンを使って空から調査をしたところ、明らかになった。動物や幾何学模様が多いナスカの地上絵に対し、戦士の姿が多く描かれており、場所も平原ではなく、山の斜面にあるという

▼ロマンを感じさせるものではないが、日本の省庁では今、発見が相次いでいる。政権への疑惑につながる愛媛県職員作成の文書が見つかったり、自衛隊の日報が続々と出てきたり。何もなければ埋もれていたかもしれないが、一連の問題の中で、新たな角度から光が当たり、発見されたものだ

▼だれが、何のために、どうやって−というナスカの地上絵の謎は、新たな発見で、膨らんでいるという。こちらのほうの発見は、官僚組織への疑いをただ深くしている。

 

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