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中日春秋(朝刊コラム)

中日春秋

 あけましておめでとうございます。本年も、よろしくお願いいたします

▼<初空へ今年を生きる伸びをして>は、俳号・変哲こと俳優小沢昭一さんの句。空に向かってぐーっと伸びをすれば、ふわーっと大きな欠伸(あくび)が出るかもしれません。欠伸と今年の干支(えと)の戌(いぬ)をめぐる愉快な実験があります

▼東京大学の研究者が五年ほど前に発表したものですが、一般家庭で暮らす犬二十五匹と飼い主らに参加してもらい、欠伸がどううつるか試したところ、見知らぬ人より飼い主の欠伸の方が犬に伝染しやすいとの結果が出ました。犬の欠伸には飼い主との絆や共感が大きく影響しているというのです

▼<あくびを一緒にすれば三日従兄弟(いとこ)>ということわざもあります。人間同士も一緒に大きな欠伸をすれば、何か安らぎを分かちあったようなつながりを感じるもの。谷川俊太郎さんには、こんな詩があります

▼<ぼくは四十きみは十/としは少しはなれているけど/おんなじ時代のおんなじ国に/ぐうぜんいっしょに生きている/…むかしもいまも地球はまわって/朝がくればおはようなのさ/…やがてきみは四十ぼくは七十/その時も空が青いといいんだが/いっしょにあくびができるように>

▼そういう日々がいつまでも続きますように、きのうで連載が終わった「平和の俳句」から、一句。<赤ちゃんの大きなあくび日脚(ひあし)伸ぶ>大原良江

 

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