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中日春秋(朝刊コラム)

中日春秋

 米野球界にはルールブックに書かれていないルールがたくさんある。大差で勝っている試合の終盤に盗塁や犠打をするな、投手は打者にぶつけても、謝罪するな…

▼シーズン中は敵チームの選手となれなれしくするなというのもある。敵のロッカールームを訪問などもってのほか。出塁した選手が敵の一塁手と言葉をかわす場合はお互いに顔を見合わせずに話せというのもあるそうだ。確かに敵同士が目を見つめ合って談笑していたら、どちらのファンも釈然としない

▼立憲民主党の判断もそういうことだろう。自民党議員から夜の飲食の誘いがあっても断るよう指示した

▼対決を強める中、自民党と酒を飲んでいたら誤解される。こういう生真面目なところが一定の支持を集める理由かもしれぬが、ことは議論と譲歩の政治の世界である

▼立場や主張の異なる人間から気楽な席でホンネや事情を探るということはさほど悪いことにはどうも思えぬ。自民党に乱暴な国会運営があればカランでやればよい。国民のためと思えば、酒をついででも国会日程で譲歩を引き出せばよい。無論、取り込まれてはならぬが、今の野党に必要なのは、そういうしたたかさであろう

▼なんでもなれなれしくするなのルールには例外もある。捕手が打者に話しかけるのは認められる。話しかけ相手打者の集中力をそぐ。すべては、チームのためである。

 

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