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中日春秋(朝刊コラム)

中日春秋

 ここ数日の新聞をにぎわせていた言葉は、「希望」と「リベラル」だろう。希望の党に民進党が合流しようとしたが、排除されそうなリベラル系前職らが独自の新党・立憲民主党を結成へ…と動きは急だ

▼そもそも、「リベラル」とは、どういうことなのか。国語辞典では<個人の自由・個性を重んずるさま>などと説明され、英和辞典でLIBERALと引けば<自由主義の、個人の自由を尊ぶ>などと書いてある。自由民主党の英名にもLIBERALが用いられていて、これは<自由主義の>という意味なのだろう

▼しかし、この言葉には、単なる「自由主義の」では片付けられぬ、深く広い意味がある。手元の英英辞典を引けば、こういう定義が書いてあるのだ。<自分とは異なる意見や態度を、尊重し、あるいは受け入れようとすること>

▼戦後、新憲法制定後に中学・高校の社会科の教科書として使われ、昨年、改めて出版された『民主主義』(幻冬舎新書)を開けば、まさにそういう態度こそが民主主義の要石なのだと強調されている

▼<…人間が人間として自分自身を尊重し、互に他人を尊重しあうということは、政治上の問題や議員の候補者について賛成や反対の投票をするよりも、はるかにたいせつな民主主義の心構えである>

▼選挙を前に政党の合従連衡があわただしいが、しっかり見すえたい「要石」だ。

 

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