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アミメキリン、無事に公開 東山動植物園

公開が始まった雌のアミメキリン。右は先輩のトリノ=名古屋市千種区の東山動植物園で

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 昨年十二月に米国から東山動植物園(名古屋市千種区)に来ていた一歳八カ月のアミメキリンの雌の公開が八日、始まった。飼育員が事前に米国の動物園を訪れた時には落ち着かない様子を見せており、新しい環境でのパニックを防ぐために慎重な受け入れ手順を組んだことで、スムーズな公開につながった。

 「ちょっと落ち着きがなさ過ぎますね」。昨年十月、米国オハイオ州の動物園への出張から帰った飼育員渡辺敬一さん(38)は、不安げな表情で先輩たちに報告した。原因は分からなかったが、来園予定の子キリンはうろうろと歩き回るのをやめなかった。以来、飼育員たちはどうしたらパニックにならないか検討を重ねた。

 十二月十日、体高三メートルのキリンは木箱に入ってやってきた。園にはほかに雄のトリノ(十三歳)と雌のマオ(十一歳)がいる。獣舎の奥に移動するのもこの二頭なら数秒で歩いて行けるが、まずは二頭とは別に内部の搬入口近くでじっくり七日間すごし、奥の部屋に移動した。

 屋外につながるシャッターも最初は数秒しか開けなかった。その後、徐々に長くしていき、人に慣れさせるため、飼育員たちもあえて近くで雑談するようにした。米国で見せたような歩き回る動きもなく、“先輩”たちに顔を近づけるなど落ち着いてきたことから、公開を決めた。

搬入されるアミメキリンの入った木箱=東山動植物園提供

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 この日、初めて見るテレビカメラを見つめながらも、ゆっくりと来園者の前に。まだ奥の柵の中だけの公開だが、トリノと並ぶなどして来園者を湧かせた。

 渡辺さんは「米国に見に行ってなかったら今はなかった」と振り返る。これからは「箱入り娘」にするつもりはなく、「いつまでもビクビクしていては落ち着いて暮らせない。いろいろ経験させて、愛される存在になってほしい。もちろん繁殖も期待します」。

     ◇

 東山動植物園はこのアミメキリンの愛称を募集している。三月三日まで、園内にある応募用紙に希望名を書く。上位三候補を最終候補とし、三月二十一日のイベントで来園者が決める。

 (水越直哉)

 

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