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認知症の人を地域で守ろう 豊橋で不明者捜索訓練

行方不明者役と特徴が似ている人に話し掛ける地域住民=豊橋市大清水町で

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 認知症の人が行方不明になった際に地域ぐるみで捜す取り組みが豊橋市内で始まっている。二〇一七年に開始した「幸校区」に続き、「大清水校区」で一月に活動がスタート。社会の高齢化が進む中、取り組みは注目を集めそうだ。

 大清水校区では、地元の自治会や老人クラブ、民生委員、消防団などが昨年十二月に「見守りの会」を設立。行方不明者が出た場合に迅速な対応ができるよう主要メンバー間の連絡網や、通常時とは別に緊急で回覧を回す仕組みを作った。

 連絡網には、自治会長や老人クラブ会長、民生委員や消防団に加え、認知症の人が利用している例が少なくないグループホームなどの介護施設や地域包括支援センターも組み込んだ。

 大清水校区では一月下旬、行方不明者を捜す初の訓練を実施。地域住民ら八十人超が大清水地域福祉センターに集まり、行方不明者と思われる人への声掛け方法を寸劇で学んだ。

 その後住民は八グループに分かれ、行方不明者役を相手に実際に声を掛ける練習をした。行方不明者役を発見した大清水町老人クラブの村松俊幸さん(75)は「正面から目を見て穏やかに話し掛けた」。

 幸校区も、基本的には大清水校区と同様の訓練をしている。

 両校区が取り組みを始めたきっかけは、いずれも認知症の行方不明者が遺体で見つかった事件。

 大清水校区で昨年夏ごろにグループホームを抜け出した女性のケースでは、店に入ったが注文せずに立ち去ったことが判明している。「行方不明者の情報が早くに共有されていれば救うことができたのではないか」と悔やむ声が会の立ち上げにつながった。

 (星野桃代)

 

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