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田口線に鉄道ミステリー!? 「有効期限が廃線後」の定期券

有効期限が廃線後の日付になっている田口線の通学定期券=新城市門谷の観来館で

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 豊橋鉄道田口線の廃線50年を記念した新城市門谷、鳳来寺山歴史文化考証館・観来館(みにこんかん)の企画展で、1枚の通学定期券が話題を集めている。

 鳳来寺−豊橋間の定期券が発行されたのは一九六八(昭和四十三)年四月九日。有効期限は半年後の十月八日。ところが、田口線はこの年の八月三十一日で廃線になった。

 豊橋鉄道は六八年一月、運輸省名古屋陸運局(当時)に地方鉄道営業廃止許可申請書を提出し、地元と労組の同意を得て三月に許可された。「この時点で、八月末の廃線は決まっていたはず」と、設楽町田口の石井峻人(たかひと)さん(34)は話す。

 石井さんは「田口線50の会」の代表として廃線五十年の記念イベントに取り組み、さまざまな資料に目を通してきた。「廃線後の日付の定期券が、なぜ発行されたのか…。不思議です」。会場を訪れた人たちも、一様に首をひねる。

 定期券の所有者は、新城市門谷の山下修一さん(68)。豊橋市の豊丘高校へ通学するため、鳳来寺駅で購入した。「何しろ半世紀も前のことなので、記憶があいまい。いきさつは全く覚えていません」と苦笑する。

 企画展「写真と映像で振り返る田口線・鳳来寺駅」は三十日まで。入場無料。写真、ビデオのほか、田口線の運行に携わった職員の制帽、腕章、手旗や切符、運賃表、模型のジオラマなどが展示されている。

 (鈴木泰彦)

 

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