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この石、何ずらのん 東栄・尾籠で43年前発見、隕石?

43年前に畑で見つかった石

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 「何ずらのん(何だろう)?」−。東栄町月の尾籠(おろう)地区に住む鈴川静(きよし)さん(90)は、しきりに首をひねる。机の上に置かれたこぶし大の石。四十三年前に畑で見つけ、しまい込んでいた。「わしゃあ、隕石(いんせき)じゃないかと思うだが」。先月、新聞やテレビで報道された「小牧隕石」に、よく似ているというのだ。

 一九七五(昭和五十)年十月、鈴川さんは自宅前の畑(約一・二アール)を備中鍬(びっちゅうぐわ)で耕していた。小麦をまくための準備作業。「鍬にガチンと当たった物があった。掘り出したのが、この石だ。不思議なこともあるもんだと思ったのん」

 長年耕作し、隅々まで知り尽くした畑。「土だけで、石は全くない。よそから転がり込むような地形でもない。だから不思議なんだ」。真ん中から破断したような形状。ずっしり重く、破断面には金属光沢の物質がのぞく。水で洗い、げた箱にしまっておいた。

 歳月が流れ、石のことはすっかり忘れていた鈴川さんだが、「十月十四日付の中日新聞に載っていた小牧隕石の記事を読んで、思い出しただよ」。げた箱から取り出し、計測してみた。

「このあたりだった」と石があった場所を指さす鈴川さん。現在は休耕地になっている=東栄町月の尾籠地区で

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 小牧市の民家に落下し、国立科学博物館で鑑定を受けた小牧隕石は一〇・五センチ×八・五センチ×四・五センチ、重さ五百五十グラム。鈴川さんが見つけた石は一一・〇センチ×九・〇センチ×九・〇センチ、一・二キロ。磁石を近づけたところ、吸着はしないが「引っかかるような感触を覚えた」と話す。

 尾籠は、急な山の斜面に八世帯十七人が暮らす小さな集落。「知識のある方に調べていただきたいだけど、どうせりゃあいいだか…。こんな山の中だもんで、誰に尋ねたらいいのか全くわかりません」。石を眺めて、ため息をついた。(問)鈴川さん=0536(76)0670

 (鈴木泰彦)

 

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