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女性問題「軽率だった」 弥富市長、辞職を正式表明

会見で市民に謝罪し、辞意を表明する服部市長=弥富市総合社会教育センターで

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 写真週刊誌に女性問題が報じられた弥富市の服部彰文市長(71)が十一日、市総合社会教育センターで記者会見を開き、近く辞職する考えを正式に表明した。市民に対して謝罪する一方で、次期市長選で四選を目指していただけに、無念さをにじませる場面も。来年二月の任期満了を待たず、年内に市長選が行われる日程がほぼ固まり、市民の間には急な状況変化に対する戸惑いも広がっている。

 会見の冒頭、服部氏は「市民をはじめ、職員や議員に大変なご迷惑をおかけした」と謝罪し、二度、頭を下げた。「市民からのお叱りを強く感じている。市政の停滞があってはならないと考え、意志を固めた」と述べた。

 週刊誌で報じられた妻でない女性については「不貞の関係ではない。友達だった」と釈明。その上で「女性宅に出入りしていたことは事実。軽率な行動だった」と話し、「市民の感情や厳しい声に対する責任を取るべきだと思った」と辞職を決意するに至った心境を語った。

 九月には四選を目指して市長選に出馬することを表明していたこともあり、やり遂げることができなかった事業の数々についても言及。「新市庁舎の建設や公共施設の改築などは、行財政改革をした上で進めたいと思っていた」と語った。記者からの「残念だという気持ちはあるか」という問い掛けに対し、「お察しいただければ結構です」と答え、唇を固く結んだ。

 また自身の身の振り方について「お世話になった市のために少しでも努力できれば」としながらも、政界復帰の可能性については「基本的には考えていない」と、政界から引退する意向を示唆した。

 服部氏は「新しい年を新しい首長で迎えてもらえれば」との考えで、近く市議会議長宛てに辞職届を提出する。公選法の規定で、市長選は市選管が議長からの通知を受けてから五十日以内に実施されることになっており、年内にも選挙が行われる見通し。

◆市民ら「残念」「辞職正しい」

 三期十一年にわたり市政を率いたトップの辞職騒動を市民や行政、議会関係者はどう感じたのか。

 市内のパート女性(45)は「一生懸命仕事をしている市長さんだと思っていただけに残念。あきれてしまった」と苦笑い。

 一方、同市の会社員男性(48)は「信用をなくした人に政策を示されても、誰も聞けなくなるでしょう。辞職は正しいと思う」と語った。

 市議の一人は「今はインターネットで『弥富市』と検索するとすぐに週刊誌の記事がヒットしてしまう。子どもたちにとって良い状況ではない」と指摘。ただ、「そうした悪影響のことを考えると、辞職を先延ばししなかったことはベターな判断だ」と話す。

 市は、弥富を「恋のまち」として盛り上げる「スイートハートプロジェクト」を推進しており、庁内からは事業の継続についてイメージ低下を懸念する声も。ある職員は「今は採用の時期なので、優秀な人材が流れてしまわないといいが…」と心配そうに話した。

 (大野雄一郎)

 

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