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阿久比のスーパーが突然閉店 高齢者ら“買い物難民”危機

9月30日に閉店したモンマルシェ=阿久比町白沢で

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 阿久比町白沢で半世紀以上にわたって営業してきたスーパーマーケット、モンマルシェが九月末に突然閉店した。地域の食品、日用品購入店として定着していただけに、“買い物難民”になりかけている高齢者らは困惑している。

 夕食の材料を買いに来た知多市巽が丘の男性(69)は五日、「全然知らなかった。便利だったのに…」と渋い顔。週に二回は歩いて訪れるという近くに住む七十代女性は「閉店は残念だけれど、代わりのスーパーができてほしい」と心配する。

 スーパーの建物内は暗く、一目で閉店していると分かる。出入り口のドアには内側から閉店のあいさつや敷地、建物内への無断立ち入り禁止、商品券の払い戻しに関する通知の紙が数枚貼られている。訪れた人々は通知を読み、次々と肩を落として帰って行った。モンマルシェが立てた代理人の弁護士事務所に取材の申し込みをしているが、十日現在、返答はない。

 モンマルシェは阿久比町と知多市の境付近に位置する中核的なスーパーで、阿久比町だけでなく、東浦町や知多市からも来店する人が多かった。生鮮食品や酒類の品ぞろえに定評があり、車の運転ができず歩いて通う高齢者も数多くいた。

 日本福祉大の山上俊彦教授(労働経済学)は「採算が取れないスーパーが閉店することは今後どんどん起こり得る。高齢化が進み、歩いて買い物に行く人が増えるため、小型車両での移動販売やネット通販の普及が将来的に必要になってくる」と話した。

 店頭の通知によると、十月一日時点で有効なモンマルシェ発行の商品券の払い戻しを、十五、十六日の午前十時〜午後一時に店頭で実施する。

 (山本琢之)

 

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