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県内けが60人超、死者も 台風21号被害

強風でスタンドの屋根の一部がはがれた光明寺公園球技場=一宮市で、本社ヘリ「まなづる」から

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 台風21号の接近から一夜明けた五日、県内では被害の大きさが明らかになってきた。五日午後五時時点で死者一人、重軽傷者は六十五人に上る。住宅被害も相次ぎ、停電は五日午後になっても復旧していない世帯も。収穫を目前にした農作物の被害も大きいとみられる。公共施設や文化財の被害も確認された。

 県や県警によると、亡くなったのは北名古屋市の無職女性(74)。台風が県内に最接近した四日午後、風にあおられ転倒したとみられる。重傷者は豊明市と幸田町、大口町、愛西市の六十〜九十代の男女四人。軽傷者は県内全域で六十一人に上った。風にあおられて転倒したり、割れたガラスで手足を切ったりしたけがが多かった。

 住宅の被害では碧南市で二棟が床下浸水。強風で屋根が飛ぶなどの一部損壊は東郷町や大治町などで十四棟確認されたが、さらに多くの住宅が損壊した可能性があり、県などが情報収集を進めている。名古屋市南区の県営鳴浜住宅では、敷地内の塀が倒壊。隣接する民間駐車場に止めてあった車六台が破損。

 農業被害も県全体に及んでいるとみられる。詳細な被害状況は不明だが、県によると、尾張地方のイチジクや西三河地方のナシの実が落果するなどしている。収穫を目前にした稲の倒穂も広範囲で確認された。ビニールハウスが吹き飛ぶなど施設の被害もあったという。

 公共施設では、光明寺公園球技場(一宮市)のスタンド屋根の一部が吹き飛ばされたほか、公園の木が倒れるなどの被害が相次いだ。県教委文化財保護室によると、犬山市の国宝犬山城の天守の瓦が数枚落ちたほか、同市の国宝の茶室「如庵」の天窓が吹き飛んだ。

 中部電力によると、午後三時時点で県内二千九百六十戸が停電している。

 (中尾吟)

 

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