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東海南高邦楽部が総文祭文科大臣賞

箏の練習をする邦楽部の部員たち=東海市の東海南高で

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 箏(こと)に取り組む東海南高校(東海市)の邦楽部が、八月に長野県であった全国高校総合文化祭(総文祭)の日本音楽部門に出場し、最優秀の文部科学大臣賞を初めて受賞した。昨年、総文祭に出場できなかった悔しさを力に換えてつかんだ頂点。部長の三年安藤怜南(れな)さん(17)は「気持ちも技術も、誰にも負けない。そう心に決めて練習した」と振り返る。

 邦楽部は、一九七七年の開校と同時に創部。半田市の箏曲教師長谷川寛子さん(83)が外部講師となって教えている。八〇年代後半からは毎年のように全国出場を果たし、ベスト4入りをしたこともあった。

 それだけに、昨年の県の発表会で最優秀賞に選ばれず、全国出場を逃したことは部員にとって重く響いた。所々で音が合わなかったり、テンポが速くなったりと、反省点があった。

 昨年九月に当時の三年生が引退し、二年生だった安藤さんが部長に就くと、「全国一位」を目標に掲げた。「まだ早い」と言う部員もいたが、本気だった。

 箏の演奏は指揮者がいないため、あうんの呼吸が大事。息を合わせるため、長谷川さんの指導に声をそろえて「はい」と、しっかり返事をすることから始めた。曲を演奏する際には、話し合ってイメージを共有した。勢いのある部分では「箏が大好き。部活が楽しい」と、みんなが同じ気持ちを込めて弾くようにした。

 技術面では、全員の音とテンポを合わせるため、メトロノームをこまめに使うようにした。音が大きくても、小さくても、きれいに響く弾き方も追究した。

 今年一月の県の発表会に自信を持って臨み、全国出場できる最優秀賞を受賞。全国の舞台では、難度の高い曲「絃歌(げんか)」を弾くことにし、さらに練習に打ち込んだ。音だけでなく、動きや姿勢もそろえ、演奏する姿の美しさも磨いた。

 八月十、十一両日に長野県塩尻市であった総文祭の日本音楽部門には五十二チームが出場。東海南高は二、三年生の二十五人で会心の演奏を披露した。安藤さんは「落ち着いて練習通りに弾けて、すがすがしい気持ちになれた。私たちの活動を支えてくれた皆さんに感謝します」と話す。

 安藤さんと副部長の三年明壁(あすかべ)沙弓さん(17)らは三日、県庁を訪問。県教委の新村和昭事務局長から「邦楽部の歴史に新たな一ページを加える偉業を成し遂げた」と祝福を受けた。

 (稲垣時太郎)

 

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