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入鹿切れの教訓後世に 犬山のNPOが痕跡求め地面掘削

水底の土を採取する人たち=犬山市の入鹿池で(古代邇波の里・文化遺産ネットワーク提供)

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 百五十年前の明治元年に犬山市の入鹿池の堤防が大雨で決壊して起きた大水害「入鹿切れ」を研究している犬山市のNPO法人「古代邇波(にわ)の里・文化遺産ネットワーク」は三十日、池の下流で洪水の痕跡を探す掘削を行った。三十一日に堆積土の専門家を招いて意見を聞く。

 掘削したのは池から約一キロ離れた同市池野にある協力者の私有地で計二カ所。五条川に沿って濁流が流れ下った地点などで、地面を一メートル余り掘り下げて洪水の跡を探した。

 「何が出るかは分からないが、入鹿切れを後世に伝えるためにとにかく調べてみよう」と服部哲也副理事長(58)らが手弁当で始めた調査。掘削には小型パワーショベルを所有する市内の男性が無償で協力した。

 借りた土地は県道脇や耕作地の跡で、洪水後に土が盛られたらしく、小型パワーショベルのアームが届く範囲では洪水の痕跡は見つけづらい状況だった。

池の下流を掘削して洪水の痕跡を探す人たち=犬山市で

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 入鹿池の内と外の土を比べて洪水の手掛かりを得るため今月上旬には、ボートを浮かべて池の底の土も採取した。土をすくう小型機材を下ろし、水面下約三・五〜八・五メートルの三カ所の土を集めた。

 調査の結果は、入鹿切れで多くの死者を出した大口町の協力で十二月に開催予定の催しで報告する。

 (三田村泰和)

 

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