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弥富の文鳥職員、来館者おもてなし 市歴史民俗資料館

“職員”として人気のぶんちゃんを見つめる嶋野さん=弥富市歴史民俗資料館で

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 弥富市歴史民俗資料館(同市前ケ須町)で飼育されている白文鳥の「ぶんちゃん」が、今夏から来館者をおもてなしする“文鳥職員”として、愛好家の間で人気を集めている。愛らしい姿を一目見ようと関東や九州地方から訪れる来館者もおり、かつて盛んに育てられていた弥富文鳥のPRに一役買っている。

 弥富の文鳥は明治以降に農家の副業として飼育が始まり、最盛期には二百四十人の生産者がいた。ペット需要の低下などのため、現在は農家が二軒あるのみとなっている。

 ぶんちゃんは五月一日ごろに生まれたメスとみられる。学芸員の嶋野恵里佳さん(25)が「(知名度のある)弥富金魚だけでなく文鳥も展示したい」と考え、五月中旬に生産者から譲ってもらった。嶋野さんが業務の傍ら面倒を見ており、現在は体長一〇センチ、体重二三グラムほどに成長した。

 飼育を始めたのと同時期に、嶋野さんが同館の公式ツイッターアカウントでぶんちゃんの様子を紹介しだしたところ、これに全国の愛好家が反応。「水浴びの様子が楽しそう」などの返信が届くようになり、フォロワー数も従来の約百人から三百七十人まで増えた。

 ぶんちゃんが順調に育ってきた七月上旬からは、展示用の飼育箱をロビーに設置。来館者の手に乗せて触れ合ってもらっている。ぶんちゃんの活躍のおかげか、毎日十人ほどだった来館者数は約二・五倍に増加。十一日に家族で訪れた同市十四山東部小学校二年の各務彩斗君(8つ)は、弟の潤矢ちゃん(5つ)と一緒にぶんちゃんを手に乗せて遊び「爪の感触が痛いけど、かわいい」と大喜びだった。

 同館にはぶんちゃんに宛てた手紙も届いており、嶋野さんは「これほどまでに反響があるとは」と驚く。「ぶんちゃんは資料館の看板鳥。文鳥の歴史や生態を知ってもらうために、これからも頑張って働いてね」と話しかけた。

 同館では、弥富金魚や文鳥、同市に飛来する野鳥などに焦点を当てた企画展「生きもの王国やとみ」も九月二日まで開催中。同館は入館無料で、月、火曜休み。(問)同館=0567(65)4355

 (大野雄一郎)

 

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