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市道通行止め、いつまで 岡崎・山綱の土砂崩れ4カ月

通行止めが続いている土砂崩れ現場と、土のうでふさがれた道路=岡崎市山綱町で

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 岡崎市南東部、山綱町の市道沿いで、四月十八日に発生した豪雨による土砂崩れから四カ月余りが経過した。市街地側から通行止め区域の先には九世帯、二十二人が暮らしている。ライフラインである市道の開通には復旧工事が必要で、多額の費用がかかる。住民の通行できない不便と苦悩はいつまで続くのか。

 土砂崩れが起こったのは道路脇ののり面。高さ十メートル、幅二十メートルにわたって崩落し、岩や土砂、樹木などが道路をふさいだ。周辺を含めた一・七キロの区間で通行止めが続いている。

 岡崎市街地側への移動には森林整備用の林道を利用し、車で三十分以上も遠回りをして通学通勤などをしている。新聞や宅配便の配達もあまりしてもらえない状態。二キロ先の通行止め手前の知人宅にお願いして徒歩を交えて毎日、新聞を取りに行く住民もいる。買い物は三河湾スカイラインを使って蒲郡市や幸田町へ抜けられるが、市街地側にあるクリニックや病院へ行くのは、やはり不便だ。

 回り道である林道はガードレールがなく、未舗装で安全とは言えない。市道路維持課の担当者も「やむを得ず使っている人がいるがお勧めできない」と懸念する。さらに、携帯電話の電波が届かず、住民からは「何かあったときに心配」との声も漏れる。

 市は現在、地質調査や工事計画の設計などを実施。住民に説明して理解を求めている。市の担当者は「工事がある程度進み、安全性が確保されたと判断ができれば、工事をしていない夜間だけでも通行できるようにするなど、柔軟に対応できるよう最大限検討していく」と話す。

 復旧工事にかかる費用は七千五百万円ほど。今後の工事に向け、市は九月議会に提出する本年度一般会計補正予算案に五千万円を盛り込み、三月末までの開通を目指す。だが、担当者は「それまでに確実にできるとは限らない」と煮え切らない。

 住民の女性(70)は「特に心配なのは冬場。山間部なので道路が凍りやすい。市道を通る時も気を付ける必要があるのに林道はなおさら。冬を越すのは大変だ」と指摘する。別の女性(75)は「どうにか工事を早めてほしい。市は乙川周辺のまちづくりなどに多額の予算を盛り込んでいるが、市民生活に直結するこちらの方にも力を入れるべきなのでは」と切実に訴える。

 (細谷真里)

 

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