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「半分、青い。」効果、名古屋の店も五平餅活況

朝ドラの影響で注文が増える五平餅を出す、山田満里子さん(右)と夫の教三さん=名古屋市守山区下志段味の「いなぶ」で

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 NHKの連続テレビ小説「半分、青い。」に登場し、注目を浴びている中部地方の山間部の郷土料理「五平餅」。名古屋市守山区で三十二年続く手作り五平餅の店も、その影響で客が増えている。ドラマが放映されるようになってから注文は五割増え、店主は「五平餅の存在が広まるのはうれしいね」と喜んでいる。

 この店は、守山区下志段味にある「いなぶ」。一九八六年から山田満里子さん(76)が主に店に立ち、会社員だった夫の教三さん(77)も休日に手伝うなどして支えてきた。夫婦は屋号にもなっている旧稲武町(現豊田市)の出身で、小学校の同級生でもある。

 ドラマでは四月から五平餅がたびたび登場し、登場人物がその味を絶賛。さらに今週は、五平餅をメインにしたカフェをヒロインがオープンさせ、繁盛する様子が放映された。知名度は全国に広まる。

 「いなぶ」の繁盛ぶりも負けていない。今までは日に平均六十〜七十本が出ていたが、五月から連日、百本を超える注文が入るように。初めて来店した志段味東小六年の綾部真里花さん(12)もその一人。ドラマの影響で見よう見まねで五平餅を作るほどで、「みそが甘くておいしい」と喜んで買って帰った。

 店では、ドラマの舞台にもなる岐阜県恵那市岩村町で作られたコメを、平たい木の串に練り付けて作っている。塗るのは、みそにクルミなどを混ぜた秘伝のタレ。程よい焦げ目が香ばしい。「田舎の両親から作り方を伝授してもらって味を構築した」(教三さん)という思い出の味だ。

 ただ二人は、忙しくてドラマを見たことがない。五月ごろから知らない客が増えて不思議に思っていたところ、「朝ドラで見て買いに来た」と客から聞いた。

 五平餅は一つ百七十円。持ち帰りもでき、五席あるカウンターで食べることもできる。最近は次々訪れる客でカウンターはすぐに埋まる。「おかげでいろいろな方と出会え、話が聞けるようになった。ありがたいことです」。満里子さんは五平餅の結ぶ縁に、感謝するように話した。

 (問)いなぶ(月曜定休)=052(736)0627

 (水越直哉)

 

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