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愛知、ワーストで折り返し 上半期交通死

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 昨年まで十五年連続で交通事故の死者数が全国ワーストの愛知県は、今年も上半期終了時点で、交通事故死者が九十五人(前年同期比三人増)に上り、ワーストで折り返した。六十五歳以上の高齢者が六割を占め、買い物や散歩など、普段の生活をしながら事故に遭うケースが目立つ。形態別にみると、交差点での死亡事故が五十三人と前年同期より十五人も多く、県警はドライバーに歩行者保護の意識を徹底してもらおうと、特に交差点での取り締まりに力を入れる。

 二月中旬の晴れた昼すぎ。名古屋市港区の内海広子さん(85)は「散歩に行ってくるね」と、同居の長男聡さん(51)に言い残して外出した直後、自宅から数百メートルの信号交差点で、横断歩道をわたっているときに保冷車にはねられて死亡した。

 健康のため、近くのスーパーに買い物に出掛けるのが日々の楽しみだった。二年前から自転車に乗るのもやめ、信号や自動車には気をつけていたという。捜査関係者によると、広子さんは青信号を渡っていたとみられる。お気に入りのグレーのコートはぼろぼろになり、顔には傷もついた。「いつもと同じように外出しただけだったのに」と聡さんは悔しそうに話した。

 県内の今年の交通事故死者数は、六月上旬に埼玉県を上回って以降、ワーストが続いている。上半期、高齢者の死者は前年同期より十二人多い五十八人。このうち歩行者が三十人で、横断歩道を含む道路横断中だったのは二十人だった。死亡した高齢者の外出目的の四割近くが「買い物」と「散歩」だった。

 交差点での事故死者五十三人のうち、高齢者は三十三人で六割超を占めた。

 県警は七月から毎月十一日を「横断歩道の日」として、歩行者を妨害するような違反の取り締まりを強化する。七月は例年、梅雨明けに外出する人が増え、事故が多発する傾向にある。

 県警交通総務課の相馬圭吾次長は「交差点でドライバーは歩行者や自転車の存在を常に考え、歩行者も横断歩道を安全と油断せず、左右をしっかり確認してほしい」と呼び掛ける。

 

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