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木曽馬赤ちゃん6年ぶり誕生 豊田・鞍ケ池公園動物園

母の藤富に寄り添う木曽馬の赤ちゃん=豊田市矢並町の鞍ケ池公園動物園で

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 ずんぐりとした胴体から伸びるたくましい脚、人懐っこそうな優しい目が印象的な「木曽馬」。豊田市矢並町の鞍ケ池公園動物園で先月、待望の赤ちゃんが誕生した。雌で名前はまだないが、母馬の「藤富(ふじとみ)」に見守られながらすくすくと育っている。

 木曽馬は長野県の木曽谷周辺が原産地。同園では一九七九年に一頭を譲り受け、飼育が始まった。現在は四頭を飼っており、県内の動物園では最多という。同園によると、古くから農耕馬などとして人と共に生活してきたため、人に慣れ温厚な性格が多い。

 藤富は十四歳。高齢のため出産を反対する声もあったが、木曽馬を担当する飼育員犬塚拓哉さん(24)らが繁殖を熱望した。昨年四月から二カ月間、藤富を長野県の牧場に預けて妊娠に成功。先月二十三日深夜に同園で出産した。鞍ケ池での木曽馬の誕生は六年ぶりだった。

 一般公開は誕生から三日後に始まった。デビュー日には、こども園の遠足があり、園児の声に驚かないかと心配する飼育員をよそに、目の前で堂々と寝ていたという。

 現在は、柵の中を走り回ったり、母馬に寄り添って甘えたりと元気いっぱい。食事は母乳が主だが、母馬のまねをして干し草も口にするようになり、日に日に成長している。

 犬塚さんは「マイペースなところは母親譲り。よく駆け回っているのでやんちゃな一面もある。成長が楽しみ」と顔をほころばせる。名前はいくつか候補があり、母馬の一文字が入る名前になる可能性が高いという。

 (岸友里)

 <木曽馬> 日本の在来馬で、体高は130〜140センチと小さい。「木曽馬保存会」(長野県木曽町)によると、日清戦争以降、体が小さいことから軍馬に向かないとされ、西洋種との交配が進んだ。農耕や荷物の運搬などの活躍の場も機械に取って代わられ、頭数が激減して一時は絶滅寸前となった。太平洋戦争後に保護活動が始まり、現在は全国で約140頭が飼育されている。

 

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