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卓球全国3位、元気な82歳 長久手の金久さん

卓球の全国大会や自身の夢について語る金久さん=長久手市役所で

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 英語講師、卓球選手、介護ヘルパー、放浪者−。多彩な肩書を持つ長久手市西浦の金久凱夫(かちお)さん(82)は、卓球の全国大会で三位となり、同市役所で吉田一平市長に報告した。卓球だけでは納まらない豊富なエピソードに「銅メダルがかすんでしまった」と吉田市長。金久さんの生きざまに舌を巻いた。

 大分県別府市に生まれた。南山大卒業後、商社に四年間勤務。同時に、高校の英語教諭と予備校講師も務めた。

 高校では卓球部の顧問を務め、試合にも出場。教諭は九年で辞め、予備校講師を続けながら、今度は学習塾の経営に乗り出す。貿易コンサルタントもこなした。

 訪れた国は百三十六カ国。七十五歳の時にアフリカ南部・ジンバブエを訪れ、世界三大瀑布(ばくふ)の一つ「ビクトリアの滝」を見ようと、破れた有刺鉄線から国境を越えた。警備員に見つかり、射殺されかけて放浪はやめたという。

 「マグロみたいな人生です。立ち止まったら終わりなんです」

 もっとも熱心なのが卓球だ。銅メダルに輝いた全国大会は、静岡市で二月にあった「第五十二回日本ベテランオープン(シングルス・エイティーの部)」。過去四度負けた県内の男性を、準々決勝で破った。

 「『交互打法』が実った」と金久さん。ラケットを左右で持ち替えて扱う打法を二十年かけて習得した。市内の神社で毎朝、木を相手に見立て、素振りを繰り返したという。

 「昔は、トンビや野犬もおり、襲われかけた」と笑う。動物と対峙(たいじ)するため、ヌンチャクの練習もしたという。

 九十四歳まで生きた父親を思い、「それまで現役を続けたい」と意欲を語る。自叙伝執筆、卓球世界大会での金メダル、ひ孫の顔を見る…など五つの夢も明かした。現在もポスティングスタッフや移動介護の仕事で足腰を鍛えているという。

 元気の秘訣(ひけつ)を聞く吉田市長に対し、「長生きするには、夢、希望、計画が大事ですよ」と豪快に笑った。

 (村松秀規)

 

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