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老舗に格安出店いかが 岡崎・岡ビル百貨店

昨年3月に書店がなくなり、空きスペースが目立つ店の状態を説明する徳山さん=岡崎市の岡ビル百貨店で

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 空きテナントが目立つ名鉄東岡崎駅の老舗商業施設「岡ビル百貨店」が、テナント料を通常よりも格安にして出店を促す試みを始めた。期間は取り壊しまでの数年間だが、担当者の徳山至子(よしこ)さん(61)は「岡崎最古の百貨店に仲間入りしませんか」と呼び掛ける。

 百貨店の二階、最大の五十六坪(百八十五平方メートル)を占めた書店「岡崎書房」が昨年三月末に閉店するなど、店内は空きスペースが目立つ。徳山さんは「以前は夕方になると、帰宅途中の高校生や会社員たちでにぎわっていた。そんな光景がなくなってしまった」と寂しそうだ。

 百貨店は一九五八(昭和三十三)年に開業。六七年に三階部分を増築した。昭和四十、五十年代をピークに二十八店舗が入っていたが、郊外型の商業施設などに押され、現在は六店舗になった。

 書店の撤退を機に、百貨店は岡崎ビジネスサポートセンター(オカビズ)に相談。テナント収益よりも出店によるにぎわいづくりが急務と考え、テナント料の値下げに踏み切った。

 東岡崎駅周辺は一カ月で一坪(三・三平方メートル)あたり一万円程度が相場だが、二階は二千円、三階は千円へ大幅に値引き。歴史ある百貨店に割安ですぐに出店できることから「いきなり百貨店」と銘打った。六日にテナント募集を始め、既に五件の問い合わせが寄せられている。

 百貨店の二、三階では計百六十四坪が空いている。一店舗あたり十坪前後を使用するとすれば、十六店舗ほどが入れる計算。百貨店を含む駅ビル「岡ビル」は駅前広場の整備計画の一環で数年内に取り壊される見込み。割安に利用できるのは取り壊されるまで。出店者はテナント料の他に水道や光熱費などを負担する。

 徳山さんは「昔から親しんでいる地域の人だけでなく、岡ビル百貨店の昭和らしい古い雰囲気に引かれて訪れる人たちもいる。レトロな空間で店をやってみたい人をお待ちしています」と話す。(問)岡ビル百貨店=0564(22)5143

 (朝国聡吾)

 

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