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坂津寺貝塚、加工場の可能性高く 豊橋、18日に現地説明会

18日に現地説明会が行われる坂津寺貝塚=豊橋市文化財センター提供

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 豊橋市文化財センターは十八日、昨年五月から発掘調査を進めている坂津寺(さかつじ)貝塚(牟呂町)の現地説明会を開く。今回の調査で多数の炉の跡が出土。その数の多さから交易用に干し貝を作る加工場だった可能性が高まっている。

 市文化財センターによると、七十基以上の石敷き炉跡と五基以上の地床炉跡が見つかった。貝塚の貝殻はほとんどがハマグリ。他の貝を含む「生活ごみ」や生活用具が出土していない状況も、加工場であったことを示唆している。

 貝塚は縄文時代中期後半の遺跡。四千二百年前のこの時代の東海地方は、自給自足的な社会だったと考えられてきた。発見は、交易を前提に生業活動が存在したことを裏付け、坂津寺貝塚周辺の社会の構造は、これまでの想定より複雑だったとみられている。

発掘調査で出土した石敷き炉跡=豊橋市文化財センター提供

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 文化財センターは土地区画整理事業に伴い、今年三月まで坂津寺貝塚の千三百五十平方メートルで発掘調査を実施。炉は、全長四十メートル、幅八メートル、厚さ最大一・六メートルの貝殻層の中から点在するように発見された。

 文化財センターの岩原剛主任学芸員は「関東ではこうした例が報告されているが、この地方にもあったと分かった点が大きな成果」と説明している。

 現地説明会は午前十時半と午後二時に開かれ、調査員の説明や出土品の展示がある。小雨決行。当日の問い合わせ先は、市美術博物館。(問)文化財センター=0532(56)6060

 

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