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リチウムイオン電池の開発秘話披露 ノーベル賞候補の吉野教授

自身が開発したリチウムイオン電池について話す名城大大学院の吉野教授=名古屋市天白区の同大で

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 リチウムイオン電池(LIB)開発者で、ノーベル化学賞の有力候補と注目される吉野彰名城大教授が二十八日、名古屋市天白区の名城大で講演し「まったく売れずにつらかった」と開発時の秘話を披露した。

 電気を通すプラスチック新素材の研究を契機に「たまたま」LIB開発に取り組んだという吉野教授。一九九〇年代初めに商品化されたが「皆、関心はあると言ってくれるが買ってくれない」。九五年の「ウィンドウズ95」発売などで世界中にIT革命が起き、LIBはノートパソコンやスマートフォンに不可欠に。「こんな状況は想像もつかなかった」と振り返った。

 研究に限らず、新しいものを生み出すため「好奇心や洞察力を大事にしてほしい」とも。会場には学生ら四百三十人が集まり、立ち見も出る盛況ぶり。講演後の記者会見では、十月四日発表のノーベル化学賞について「アカデミア(学術)というよりインダストリアル(産業)出身の私が受賞できれば産業界の人たちに希望を与えることができるのでは」と語った。

 (酒井和人)

 

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