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全国利き鮎会でGP獲得 東栄町・振草川のアユ

振草川にさおを繰り出す釣り客。川底が岩盤で良質なコケが生え、味の良いアユが育つという=東栄町本郷で(今年6月撮影)

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 アユの味を競う全国コンテスト「第20回清流めぐり利き鮎(あゆ)会」(15日、高知市)で、東栄町を流れる振草川のアユが最高位のグランプリを獲得した。国内の名だたる清流を抑えての快挙に「町をPRする絶好のチャンス。活性化の起爆剤にしたい」と関係者は意気込んでいる。

 天竜川水系・大千瀬(おおちせ)川の上流部に当たる振草川は、昔からアユ釣りの名所として知られる。振草川鮎釣同好会の丹羽浩和さん(54)=同町下田=は十年ほど前から、仲間たちと釣り上げたアユを利き鮎会に出品してきた。

 二〇一一年と一三年には凖グランプリに選ばれ、「今年こそはと狙っていただけに、めちゃくちゃうれしいです」。喜びを表す丹羽さんは一四年九月、町職員だった友人の佐々木敏浩さん=当時(41)=を水難事故で失っている。

 「利き鮎会への出品は、『町おこしになればいいね』と二人で始めたんです」。丹羽さんは十六日、母親が一人で暮らす同町中設楽の佐々木家を訪れ、仏前に受賞を報告した。

 グランプリ獲得の反響は大きく、「どこで食べられるのか」といった問い合わせが町役場や町商工会に相次ぎ、川には県内外からの釣り客の姿が絶えない。「例年、この時期にはほとんどいなくなるんですが」と振草川漁協の和合克美組合長(72)は話す。

 振草川の釣り客は年々減少が続き、一一年の三千人が昨年は九百人に落ち込んだ。清流を守り劣勢を挽回しようと、町は今年四月、町民に呼び掛けて流域の草刈りを実施。漁協は今年初めて、町の補助で稚アユを木曽川産に切り替えた。

 町経済課の金田新也課長(58)は「受賞を知って体が震えた。関係者の努力が報われました。これを機に振草川を観光資源として売り出し、町の将来につなげたい」。漁協は、冷凍アユの販売に向けて準備を始めた。

 十月には、町職員や漁協役員、釣り愛好家らが岐阜県郡上市の和良(わら)川漁協を視察する。「過去三回のグランプリ受賞を地域振興に生かしている先進地。ノウハウを学んできます」と金田課長は意気込んだ。

 (鈴木泰彦)

 <清流めぐり利き鮎会> 生息環境によって味が変わるアユを通し、清流の保全に関心を持ってもらおうと高知県友釣(ともづり)連盟が毎年開催。今年は過去最多の26都道府県58河川から出品され、アユ漁関係者や一般の参加者280人が塩焼きにしたアユの味や香り、見た目などを比べながら投票した。準グランプリには岐阜県の馬瀬川上流と益田川、静岡県の気田川、富山県の庄川など8河川のアユが選ばれた。

 

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