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「理解度に応じた指導を」 理系人材育成へ有識者

自身の教師経験をもとに理数系人材の育成について語る江川さん(左)=県庁で

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 県教育懇談会が二十日、県庁であり、大村秀章知事が「理数工学系人材の育成」をテーマに有識者から意見を聞いた。愛知教育大卒で、数学教師だった漫画家の江川達也さんが特別参加し、「理解が早い子どもはどんどん飛び級させるなど、一律ではない指導が必要」と述べた。

 理数系を重点的に教える「STEM教育推進事業」や公設民営の愛知総合工科高専攻科など、県は理数工学系人材の育成を強めている。

 江川さんは「中学校で数学を教えたが、五カ月で辞めた。同じ内容を一律に教えるのは不可能と思った」と自身の経験を披露。「できる子どもはすぐ理解する。一律ではなく、理解度に応じて教えていくことが必要」と話した。

 江口忍・名古屋学院大教授は「愛知は政策が充実しているが、学力テスト(全国学力・学習状況調査)のアンケートを見ると、数学への関心が全国平均より低い。原因を探るべきだ」と指摘した。

 後藤ひとみ愛教大学長は「子どもは、遊びを通じて科学に触れていると楽しそうだが、教科になると興味が薄れる」と分析。中野靖彦・愛教大名誉教授は「科学イベントは子どもの心をつかむように考えられている。教育者も考える必要がある」と呼び掛けた。

 柴山忠範・県経営者協会専務理事は「仕事に必要な技術は日進月歩。どんどん新しい技術が出てくるので、それへの対応力を付けてほしい」と注文。宮本正生・河合塾中部本部長は「理数好きの裾野を広げるとともに、才能ある子どもをいかに伸ばすか。両方を進める必要がある」と述べた。

 (今村太郎)

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