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知事、首相を強く批判 衆院解散方針 

 二十八日に始まる臨時国会の冒頭にも衆院解散の可能性が高まったことを受け、大村秀章知事は十九日の定例会見で「北朝鮮問題が緊迫する中、国民の安全より、党利党略を優先するのか。政治家の矜持(きょうじ)はないのか。暗たんたる思いがする」と述べ、安倍晋三首相を強く批判した。

 森友、加計(かけ)学園の説明責任などを求める野党側に応じ、政府がようやく臨時国会の召集を決めたと思ったら、急浮上した冒頭解散説。総選挙は十月十日公示、二十二日投開票が極めて濃厚だ。

 知事は「(安倍首相は)丁寧に説明すると言いながら、説明どころか議論の場すら、つくらない。解散の大義がない。森友、加計問題の疑惑隠し解散。多くの国民はそう受け止めるだろう」と続けた。

 与党側は、消費税増税の使途や社会保障問題を、総選挙の争点に掲げる狙いとの報道もあるが、「とってつけたようなことで、あとづけにすぎない。経済政策や共謀罪、集団的自衛権など安倍政権の五年間を与党は説明し、野党はただす。安倍政権を続けることが是か非か。争点は、この一点に尽きる」と語った。

 一方で、与党批判の受け皿となるべき野党第一党の民進も、山尾志桜里衆院議員(愛知7区)の離党問題で、深手を負ったまま。

 知事は「分かりやすく、与野党の議論をみてもらうためには野党は一本化する必要がある。野党の分散は、日本の政治にとって不幸だ」と述べた。

◆各党に聞く

 臨時国会冒頭の解散を、各党はどう受け止めるか。各党の県責任者に聞いた。

◆安全保障問い直す

 <自民・三浦孝司県連幹事長(県議)> 北朝鮮のミサイルが立て続けに上空を通過する状況。国民の命と財産を守るため、安全保障や自衛隊のあり方を問い直すことが必要な情勢となった。加計・森友問題はあるが、安倍政権の功績は大きい。民主党政権から一転、トヨタはアベノミクスによる円安を追い風に業績が好転した。丁寧に訴えれば有権者の理解は得られる。

◆党利党略 大義どこ

 <民進・塚本久県連幹事長(県議)> 北朝鮮情勢が混沌(こんとん)とする中、まさかこの時期に解散とは。大義はどこにあるのか。山尾(志桜里衆院議員、愛知7区)さんの離党など民進のごたつきを好機と踏んだのだろうがまさに党利党略だ。厳しい戦いになることは覚悟している。7区の候補者問題や共産との共闘のあり方などで、検討の加速度を上げる必要がある。

◆慌てず粛々と準備

 <公明・木藤俊郎県本部幹事長(県議)> 北朝鮮問題がさらに深刻になった場合、まさに政治空白が許されない状況が生まれるかもしれない。そういう中での選挙よりは、好ましいとの判断があったのではないか。

 (総選挙に向け)慌てることはない。粛々と準備する。東海地方では、現状の比例東海の三議席維持を目指し、戦っていく。

◆鍵を握る野党共闘

<共産・石山淳一県委員会書記長> 森友、加計問題で追い詰められた安倍首相がさらなる追及を恐れ、臨時国会での審議を放棄する「逃げの解散」だ。選挙戦でも追及の手を緩めず、自民勢力をできるだけ少数に追い込みたい。

 鍵を握るのは野党共闘。愛知でも一定の協力は可能なはずだ。あらゆる知恵を使って共闘の発展を実現させたい。

◆既成野党、協力困難

 <日本維新の会・杉本和巳県支部代表代行(元衆院議員)> 加計学園問題の疑惑隠しと批判されて仕方ないやり方。首相の解散権は憲法で認められており、従わざるを得ない。こういう憲法について、あらためて考える必要性がある。(総選挙に向け)地方議員の報酬など身を切る改革を打ち出している。反対だけの既成野党との協力は難しいと思う。

 

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