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蒲郡線に若い知恵を 16日から活性化案コンテスト

地元住民らの足として利用されているが、将来の存続が危ぶまれる名鉄蒲郡線=西浦駅で

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 乗客数が低迷し、将来の存続が危ぶまれる名鉄蒲郡線の活性化策を県内外の大学生が提案する「蒲郡地域活性化プランコンテスト」(中日新聞社後援)が十六〜十八日、蒲郡市で開かれる。地域の課題を「よそ者」や「若者」ならではの視点で考えてもらおうと、蒲郡出身の学生が初めて企画した。

 実行委員長を務めるのは、蒲郡市三谷中の卒業生で東京大法学部三年の藤田啓介さん(21)。「将来戻った時に地元が衰退していたら嫌だ」と、中学時代の同級生らと五月から準備を進めた。アドバイザーや審査員として、蒲郡青年会議所や蒲郡商工会議所の協力も取り付けた。

 参加者は公募し、東京や京都の大学に通う二十八人が名乗りを上げた。うち七人は蒲郡の出身者だ。

 名鉄蒲郡線に限らず、地方の赤字路線の存廃は大きな課題になっている。「蒲郡が全国のモデルになるような案が出てくれば面白い」と藤田さん。自由な発想を促すため、存続に向けた案だけでなく、廃線を選んだ場合のまちづくりの提言も可とする。

 学生たちは二泊三日の合宿形式で、七つのチームに分かれてプランを練る。初日は形原温泉の旅館を会場に、地元住民や市職員、観光関係者らから現状を聞き、二日目は沿線を散策する。

18日の活性化プラン発表会に来場を呼び掛ける藤田さん=蒲郡市で

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 最終日の十八日午後二時から、同市神明町の蒲郡信用金庫本店ホールで発表会を開く。広く市民の来場を呼びかけ、気に入ったプランに投票してもらう考えだ。

◆福井・鯖江でも成功例

 同様のコンテストは福井県鯖江市などでも行われている。

 鯖江市では、二〇〇八年の第一回から市長が審査員に加わり、優秀なプランを市の施策に取り入れている。

 これまでに、特産品である眼鏡フレームをつなぎ合わせてギネス記録に挑戦したり、駅の空きスペースをミニ図書館とカフェに整備したりするプランなどが実現した。

 鯖江市の担当者は「市職員が考え付かないようなアイデアが出てくる。コンテストには全国から若い人が集まり、まちの活性化につながっている」と話す。

 (木下大資)

 <名鉄蒲郡線> 蒲郡駅から吉良吉田駅(西尾市)の17・6キロを結ぶ。かつては海水浴や潮干狩りに訪れる大勢の観光客が利用したが、マイカーの普及などで、現在は主に住民の生活路線となっている。2010年度から、沿線自治体が名鉄に年間計2億5000万円を支援しており、20年度までの運行と支援継続が決まっている。

 

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