トップ > 愛知 > 7月10日の記事一覧 > 記事

ここから本文

愛知

<一投一打>練習も試合も楽しめた 小牧・井上怜選手

富田−小牧 4回表、笑顔でエースに声を掛ける井上怜=豊田市運動公園で

写真

 四回、4点を取られてなお2死満塁のピンチに小牧の捕手、井上怜選手(三年)がエースに笑顔で声を掛けた。「余裕を持っていつも通り投げよう」。ピンチでも強気の配球で引っ張った。後続を打ち取り、五回以降は無失点に抑えた。

 昨年の大会初戦、1点差を追う九回1死一、三塁で打席に立った。次の打者は中学校からの先輩。「何とかつなぎたい」と思ったが、結果は三振。重圧に押しつぶされ、いつものスイングができなかった。

 野球をやめようと悩んだ時期もあった。試合後に、先輩たちから「俺たちの分も頑張ってくれ」と声を掛けられ「踏ん張らないと」。野球を続ける決意をした。それからは「練習に行くのが楽しくて仕方なかった」と吹っ切れた。

 鈴木晋監督は「責任感が強く、人一倍一つのプレーに対して厳しい」と話す。新チームになってからは捕手で四番を任せ、一度もはずしたことはなかった。野球をやめるか悩んでいた井上選手を、あえて副主将に指名した。「四回のピンチが続くなか、プレッシャーをはねのけ、臆することなく立ち向かってくれた」と成長した教え子に目を細めた。

 九回2死で打席を迎えた井上選手。昨年同様に緊張が走った。ただ打席に入ると「笑って楽しもう」という気持ちになった。結果は右飛。それでも悔いはない。「野球を続けて良かった。楽しめました」と、その顔はすがすがしい表情をしていた。

 (森本尚平)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索