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豊根のスイレン池、見事に復活 シカ食害と闘い3年

復活したスイレン池を眺める管理人の黍島さん=豊根村三沢の「三沢高原いこいの里」で

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 ニホンジカの群れに食い荒らされ、一時は全滅寸前だった豊根村三沢のスイレン池が見事に復活した。管理人の黍(きび)島和代さん(65)の三年間にわたる奮闘がようやく実を結んだ。咲き始めた白や赤の花が、水面を美しく彩っている。

 池は自然体験施設「村営三沢高原いこいの里」の貸別荘前にあり、直径約十メートル。二十年ほど前に植えられたスイレンが広がり、毎年六月中旬から九月下旬にかけ、涼しげな花を咲かせてきた。

 ところが二〇一四年秋からシカの群れが出没し始め、葉っぱを食い荒らすようになった。侵入を防ごうと、黍島さんは高さ一・五メートルの獣害防止ネットを周囲に張ったが、「見事に倒されちゃいました」。

 味を覚えたシカたちは夜ごと池を襲い、そのたびに補修して防戦。「一昨年は支柱を頑丈な鉄パイプに換え、昨年は漁網も加えて三重に巡らしました」。ようやく沈静化したと思いきや、ネットの下部をくぐって侵入され、スイレンはピンチに陥った。

 今春、黍島さんはネットの下部を丸太で押さえ、くぐれないようにした。苗を購入し、補植も続けた。毎日池を訪れ、異常がないかどうか点検する。

 懸命の努力が実り、スイレンは水面の三分の二を覆うまでに復活した。七月には村の補助を受け、地元住民も手伝って金属製のフェンスを設置する。

 標高八百メートル。冬は氷点下一〇度以下に冷え込むスイレン池。「高冷地での開花は珍しいと聞きます。観光客の皆さんに楽しんでいただけるよう、頑張って世話を続けます」。花を眺めながら、黍島さんは笑顔で話した。

 (鈴木泰彦)

 

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