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アスタナ万博・日本館に「愛知」の理念継承 モリコロも登場

日本館にはモリゾーとキッコロが登場し、ゲーム形式で二酸化炭素削減について学べる=カザフスタン・アスタナで

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 中央アジア・カザフスタンの首都アスタナで開催中の国際博覧会(万博)の日本館では、二〇〇五年の「愛・地球博」(愛知万博)の理念を受け継いだ展示が行われている。アスタナ万博は、太陽光や風力など環境に安全な「未来のエネルギー」がテーマで、愛知万博で掲げた「自然の叡智(えいち)」と重なるためだ。公式キャラクターのモリゾーとキッコロも登場し、訪れる人たちを楽しませている。

 スクリーンに映ったモリゾーとキッコロが、工場などから回収した二酸化炭素(CO2)をため、燃料として再利用する技術をカザフ語、英語、ロシア語の三カ国語で紹介する。ゲームを取り入れ、子どもたちにも楽しく学べる内容だ。

 六月十日から九月十日までのアスタナ万博には百十五カ国が参加。日本館では水素、バイオ発電など新エネルギー開発だけでなく、「もったいない」という日本らしい発想に基づいた省エネ技術の紹介にも力点を置く。アスタナ万博の中村富安・日本政府代表(62)は「日本の省エネでCO2を削減し、環境保護に貢献する。まさに愛知万博の理念の継承だ」と力を込める。

アスタナ万博の会場。直径80メートルの球体がシンボルだ=カザフスタン・アスタナで

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 カザフスタンは天然ガスや原油が豊富な資源国だが、日本館を訪れたアスタナ在住のブラトさん(36)、グリミラさん(36)夫婦は「資源に恵まれていないからこそ発展した日本の技術は、将来の私たちに必要だ」と話した。

 愛知万博の体験を伝えようとする人が、日本館のアテンダントにもいる。一宮市出身の高瀬美春さん(22)は小学五年のとき、家族と二度、学校の遠足を合わせて計三度、地元の万博を訪れた。「新しいものをたくさん知ることができ、すごくいい経験だった」。感動はアテンダントに応募する動機となった。

アスタナ万博の日本館アテンダントを務める一宮市出身の高瀬美春さん=カザフスタン・アスタナで

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 愛知万博で一番印象に残ったのは、シベリアで発掘された冷凍マンモス。それがロシアへのイメージとして残り、今春卒業した中京大でロシア語を習得した。くしくも、ロシア語圏の中央アジアで初の万博が開催されるタイミングに巡り合った。「カザフスタンの子どもたちが世界に目を向けるきっかけづくりに貢献できれば」と意気込む。

 中村代表によれば、今でも「愛知万博は良かった」と懐かしむ各国の関係者は多いという。「きっと温かく迎えた地元のホスピタリティーが心に響いたんだと思う」。現在、日本は二五年万博の大阪誘致を目指し、来年秋の開催地決定に向けてパリなど他の候補都市と争う。中村代表は「愛知万博のイメージは、大阪の誘致にも後押しになってくれるはずだ」と期待する。

 (アスタナで、栗田晃、写真も)

 

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