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「味噌汁カフェ」岡崎に登場 特産の八丁味噌、ドリップ式で

ドリップ式で味噌汁をつくる天野さん。手前はチョコレートのように包装した八丁味噌=岡崎市康生通で

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 岡崎市康生通の商業ビル、岡崎シビコで、コーヒーのハンドドリップのように八丁味噌(みそ)の味噌汁を一杯ずつ客に出す「カフェ」が、週末の午前中限定で営業している。岡崎産にもかかわらず、ほとんどが市外で消費されている八丁味噌のおいしさを地元の人に再認識してもらう狙いもあり、店主の天野めぐみさん(55)は「ほっと一息つけるミソスープをモーニング感覚で味わってほしい」と話している。

 ドリッパーにセットしたフィルターに、粉末のかつおだしを小さじ一杯。細口のケトルで注がれた百ミリリットルの湯がだし汁となり、下の茶こしに入れた味噌を溶かしながら、ゆっくりと紙コップに落ちていく。「香ばしいにおいが漂い、見た目も楽しい味噌汁の作り方です」と天野さん。コーヒー店と間違えて入ってきて驚く人も多い。

 東京のあるデザイナーが考案したのをインターネットで知った天野さんが上京して教えを受け、昨年夏の試営業を経て今年二月に開店した。大豆と塩だけを原料とする八丁味噌の味噌汁は酸味、渋味のバランスが良く、すっきりした味わいが特徴。味噌に含まれるこうじが胃腸の消化を助ける作用もある。

 使われているのは地元の「まるや」と「カクキュー」の二社で造られた商品。まるやによると、八丁味噌は首都圏などの料理店や個人からの注文が多く、欧米でも自然食品として人気が高い。しかし、肝心の岡崎市での販売量は1%に満たず、「地元に浸透させるのが私たちの長年の課題」と社長の浅井信太郎さん(68)。カクキューでも事情は同じだ。

 両社ともここ数年、市内で八丁味噌を使った料理教室やイベントを開くなど普及に力を入れており、天野さんの提案を受け、「味噌汁カフェ」での使用もすぐに決まった。

茶こしに入れた八丁味噌。だし汁を注ぐと味噌を溶かしてコップに落ちる=岡崎市康生通で

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 店名の「8830(ハチハチサンマル)」は「88」が漢字の米、「30」が「みそ」を示し、日本の食文化を表現。若い人にも関心を持ってもらおうと、味噌を板チョコのようにおしゃれな雰囲気で包装した商品「八丁味噌BEAN TO BAR」も販売する。天野さんは「地元に伝わる味噌文化の裾野がもっと広がってほしい」と話す。

 店の営業時間は土、日曜の午前九時半から十一時半まで。味噌汁にゆで卵とパンが付いて五百円、卵サンドだと六百円。

 (佐藤浩太郎)

 

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