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犬山城の国史跡指定目指す 市、年度内申請を視野に協議

絵図などから1840年の城山を再現した模型。門は18棟、やぐらは13棟あった=犬山市文化史料館で

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 犬山市が犬山城の国の史跡指定を本格的に目指すことになった。本年度内の文化庁への申請を視野に関係者と協議していく。山田拓郎市長が二十六日の市総合教育会議や二十九日の定例会見で史跡指定に意欲を示した。

 犬山城は天守は国宝だが、城郭跡は文化財に指定されていない。史跡指定によって国の補助を有利に受けられ、それらを元手に城山の整備を進める。

 史跡指定の対象は最小限とし、天守のある城山や、大手門があった市福祉会館周辺などを念頭に置いている。ただ、史跡指定されると土地利用について制限がかかるため、申請には土地所有者ら関係者の理解が必要となる。

 併せて山田市長は、現時点では構想と断った上で「将来的には各地に移築された門ややぐらを復元し、元々の城山の状態に近づけていきたい。長い時間、例えば五十年ぐらいかけてやっていけないかと思っている」と述べた。

 犬山城は一八七三(明治六)年の廃城令の後、建物の一部が旧城下町などで構成する稲置村に払い下げられた。村はこの後、門とやぐら、小屋を寺社や個人に売却した。同じく明治時代に城跡が公園となった際にも門ややぐら、倉庫、高塀が払い下げられた。

 このうち六つの門と一つのやぐらが現存していることが分かっている。門は一宮市(二棟)、犬山市(二棟)と扶桑、大口両町で寺院の門に、また旧桐(きり)の丸隅やぐらが江南市で土蔵として使われている。江戸時代の大火に際して、再建のために描かれた詳細な図面が残っている門ややぐらもある。

 (三田村泰和)

 

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