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「タロウ」44歳、元気です! 日本モンキーセンターのゴリラ

好物のセロリを手にしたゴリラの「タロウ」=犬山市犬山の日本モンキーセンターで

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 犬山市犬山の日本モンキーセンターのゴリラ「タロウ」が20日、44歳の誕生日を迎えた。かつて同居した雌と死別し、いまは1頭で暮らしている。ゴリラの寿命は50年ほどといわれ、そろそろ晩年。飼育員らは「末永く元気で」と願ってやまない。

 正確には、ヒト科のニシローランドゴリラ。ドイツで生まれた後、英国で人工保育された。母親が育てなかったためらしい。一九八九年四月にセンターにやって来た。

 先代の雄だったフジオ(通称・木曽太郎)が八七年に死に、独り身となった雌のハナコの相棒として招かれた。二世誕生が期待されたがかなわず、ハナコが二〇〇九年に推定年齢四十二歳で死んでからは一頭で過ごしている。「ハナコに興味がない様子だったが、いざいなくなると、しょんぼりしていた」とセンター主席学芸員の高野智(とも)さん(42)。その後、来園者をおりやガラス越しに観察するのがタロウの日課となった。高野さんの見立てでは「好みは、色白で大きめの女性」で、育ての親が白人の女性だったのかもしれないと推測する。好みの女性が来ると胸を張る。逆に大柄でぎらっとした男性は苦手で、両腕で胸をたたくドラミングで力を誇示することも。

 「好きな人だと、ちらっちらっとチラ見します。つぶらな瞳の優しい顔が母性本能をくすぐる」と担当飼育員の一人、藤森唯さん(27)。まだ担当して一年足らずで、「どう接していいか分からないころ、喉を鳴らすあいさつの仕方をタロウさんが教えてくれた。ダンディーな大人の男という感じです」。

 身長約一八〇センチ、体重一五〇キロ前後。「年を重ねて、だいぶ小さくなった」と高野さん。国内で暮らすゴリラはわずか二十頭となった。「このままマイペースで元気に過ごしてほしい。見にいらしたら、ぜひタロウさんの前で立ち止まってほしい。それが刺激になる」と藤森さん。

 藤森さんは冬場、乾燥して肌荒れやひび割れしたタロウの手に薬品を塗った。タロウの手は「プニっとしている」そうだ。

 (三田村泰和)

 

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