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行政監査の通信簿ピンチ 資金悩む市民オンブズマン

レディフォーのサイトで、寄付額を確認する全国市民オンブズマン連絡会議の関係者=名古屋市中区で

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 名古屋市に事務局がある「全国市民オンブズマン連絡会議」が、「包括外部監査の通信簿」二〇一七年版の発行に必要な資金確保に苦労している。自治体の公金支出を点検する「外部監査」に対するオンブズの評価をまとめた冊子で、二〇〇〇年から毎年発行してきた。インターネットを使った「クラウドファンディング」で資金計七十万円を募るが、必要額に達していない。

 包括外部監査は都道府県や政令市、中核市に実施が義務付けられている。弁護士や公認会計士ら外部の監査人が、各自治体の特定の事業を選び、公金支出の適否をチェック。報告書にまとめる。

 監査人の報酬は平均千四百万円。全国七十六のオンブズのメンバーは、十分な監査が行われているか、毎年、実施する全自治体の報告書を点検している。

 オンブズ側は「包括外部監査の通信簿」を作製。不十分な監査には「市提供の資料を引用しただけ」「分析が浅く、調査不十分」などと指摘する。

 連絡会議事務局によると、オンブズのメンバーは手弁当で調査するが、資料の印刷費や交通費などの費用が約三百四十万円かかる。通信簿をDVD付きで一冊五千円で販売しており、自治体や、地方議員が計三百冊程度、購入してくれるが、これをあてても不足する二百万円近くは、寄付やオンブズメンバーの持ち出しで賄っている。

 クラウドファンディングは、二年前から採用。一五年は七十六人から七十四万円、一六年は四十四人から七十三万円を集めた。ことしも、七十万円を目標とするが、今のところ、三十六人による二十万円超のめどしかたっていない。期限の五月十九日までに目標額に達しないと、クラウドファンディングの仕組み上、だれからも資金を集められず、寄付はゼロになる。

 事務局の内田隆さんは「もしも発行できないと、包括外部監査の質の低下につながりかねない」と話す。

 クラウドファンディングによるオンブズへの寄付はサイト「レディフォー(READY FOR)」から申し込める。三千円を出資すると、通信簿のあとがきに名前が入る。一万円はDVDが、二万円は通信簿とDVDがもらえる。(問)全国市民オンブズマン連絡会議=052(953)8052

 (豊田雄二郎)

 

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