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ダム底に沈む故郷思う 豊根、移設の神社で春祭り

春祭りの参拝客でにぎわった御池神社=豊根村古真立で

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 新豊根ダムのダム湖畔にある豊根村古真立(こまだて)の御池神社で二十日、春祭りがあり、水没でふるさとを離れたかつての住民たちが参拝に訪れた。

 大入(おおにゅう)川の淵にすむとされる竜神を祭った御池神社は、以前は川の中州にあった。古真立の曽川、田鹿両集落の人たちは親しみを込めて「御池さま」の愛称で呼び、毎年春と秋、祭りを営んできた。

 新豊根ダムの建設で神社は水底に沈み、一九七一(昭和四十六)年、現在の場所に移設された。その後も両集落の出身者が祭りを続けてきたが、世話人の死去で中断。近隣の下黒川地区の住民が「御池さまを守る会」をつくり、二〇一三年に復活させた。

 ふだんは静まり返っている境内も、この日は百人近い参拝客で大にぎわい。守る会のメンバーが豚汁や五平餅でもてなし、餅投げの歓声が響き渡った。

 設楽町津具に移住した夏目三之(みつゆき)さん(82)は「ここに来れば懐かしい人たちに会える。祭りを復活させていただき、感謝の気持ちでいっぱいです」。守る会の胡桃(くるみ)重二代表(66)は「皆さんの喜ぶ顔が何よりの励み。これからも力を合わせ、神社を守っていきます」と話した。

 (鈴木泰彦)

 

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