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至学館、初勝利の夢あと一歩 選抜高校野球

◆至学館5−6呉

開幕ゲームで敗れグラウンドを去る至学館ナイン=甲子園球場で

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 甲子園初勝利の夢には、一歩届かなかった。十九日に開幕した第八十九回選抜高校野球大会。開会式直後の一回戦で、至学館は5−6で呉(広島)に敗れた。2点リードで九回を迎えたが、追い付かれ、延長十二回に勝ち越しを許した。秋の地方大会で見せたミラクルは甲子園では起こせず、初戦突破は果たせなかった。

◆磨いた配球 手応えと悔い 井口捕手

 八回までは手応えがあった。「配球はうまくいっていた」と井口敦太捕手(三年)。相手に7安打を許したが、要所で狙い球を外して打ち取り、リードを守っていた。

 配球は高校に入って、ずっと課題にして取り組んできたこと。中学でも捕手だったが、あまり考えてこなかった。高校で単調なサインを読まれて負けることが続き、気付いた。「これじゃ、まずい」

 リードが上手な他校の捕手の配球を勉強し、先輩にも教わっては、学んだことを「野球ノート」に書き留めていった。一年が過ぎたころ、相手打者を観察して読みを外せるようになった。リードの上達とともにチームも勝てるようになり、甲子園の大舞台へとつながった。

 呉との試合も八回まで、打たせて取る本来の形ができていた。だが、2点リードしていた九回、新美涼介投手(三年)が崩れて同点に。マウンドに駆け寄った。「全員で守っている。気持ちを入れて投げてこい」と伝えた。

 それでも、自分の気持ちの焦りには気付かなかった。地方大会で終盤に追いつき逆転する展開は多かったが、追いつかれるピンチは少なかった。次第に「配球が淡泊になっていった」と悔やんだ。

 延長十二回、自身の三塁への送球がそれて勝ち越しを許した。試合後、「まだまだ自分に足りないことばかり」と声を振り絞った。守備を束ねるチームの要。捕手の努力は、夏に向けてまだまだ続く。

 (安福晋一郎)

 

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