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それぞれの思い胸に街駆け抜ける ウィメンズマラソン

 十二日に名古屋市で開かれた名古屋ウィメンズマラソンには県内から六千五百四十八人がエントリーした。大切な人に思いをはせたり、新たな生活への挑戦を期したり−。女性ランナーたちはそれぞれの思いを胸に春の街を駆け抜けた。同時に開かれた名古屋シティマラソンと名古屋ウィメンズホイールチェアマラソンにも沿道から多くの声援が送られた。

◆フォトメイツ新旧5人完走

完走した新旧メイツの5人=名古屋市東区のナゴヤドームで

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 新旧の中日フォトメイツ計五人も出場し、全員が完走を果たした。

 五人は、現メイツの山本花菜さん、加藤杏梨さん、河原ももさんの三人と、新年度のメイツ矢嶋あかねさん、二〇一三年度の広瀬真未さん。

 二年連続出場の山本さん以外は全員初のフルマラソン。「昨年よりいい記録で満足」と山本さん。加藤さんは「親友と手をつないでゴールできた」、河原さんは「タイムにこだわらず走ったが、とにかく疲れた」。矢嶋さんは「沿道の声援がうれしくて泣きそうになった」と笑顔。広瀬さんは「練習の成果が出た」と話した。

◆故郷・福島の復興願い「必死に走り前向きに」

笑顔で健闘をたたえ合う小塚千晶さん(右)と母親の利江さん=名古屋市東区のナゴヤドームで

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 いつか、美しい景色を取り戻したふるさとを走りたいな−。福島県楢葉町出身の会社員小塚千晶さん(24)はそんな思いを胸に、コースを懸命に駆けた。

 実家は福島第一原発の二十キロ圏内にある。六年前は、高専の授業中に被災した。校舎で一夜を明かし、朝になると報道は原発事故一色だった。「私の町、大丈夫なのかなって」

 避難生活を続け、今は同県いわき市で暮らす。「家にこもっていても気持ちが沈むだけ」と走り始めた。フルマラソンは初挑戦。「3・11」の時期の開催に、縁を感じたという。

 楢葉町の避難指示は解除されたが、いわき市で就職したため、戻る予定はない。実家の前の田んぼには除染作業員の宿舎が建ち、景色は一変した。「風にそよぐ稲穂を見るのが好きでした。楢葉の良さがなくなったみたいで悲しい」

 ゴール後、一緒に出場した母の利江さん(52)と健闘をたたえ合った。「復興は遠いけど、必死に走ったことで前を向けました」。未来を信じて、走り続けるつもりだ。

 (川原田喜子)

◆完走県内最高齢、76歳「来年また」

完走を果たした近藤さん=名古屋市東区のナゴヤドームで

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 完走を果たした出場者の県内最年長の一人、名古屋市南区の近藤洋子さん(76)は、二週間前に東京マラソンを完走したばかり。6時間23分46秒の記録には「ちょっとタイムが落ちちゃった」とはにかむ。

 運動経験はなく、五十八歳のときにハイヒールで転んで骨折。「筋力をつけなきゃ」と毎日ジムに通うようになった。走ることが楽しくなり、トライアスロンにも夢中になった。

 ウィメンズの出場は六年連続。途中で棄権したことは一度もない。「日常生活で感じられない、完走したときの感激が気持ちよくって」。来年もまたエントリーするつもりだ。

 (浅野有紀)

◆渡辺美里さんが力強く国歌独唱 スタートセレモニー

国歌斉唱する渡辺美里さん=名古屋市東区のナゴヤドームで

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 屋外ステージであったスタートセレモニーには、歌手の渡辺美里さんが、濃い青色のスーツで登場。力強い低音で国歌を独唱した。

 前日に、東日本大震災の発生から六年を迎えたことから、被災地へのエールも。本番目前のランナーたちと、「がんばろう日本」と声を上げた。

 

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