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歴史刻むSP、大量発見 移転控える奥三河郷土館

SPレコードの整理に取り組む平松館長=設楽町田口の町立奥三河郷土館で

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 三年後に控えた移転に向け、準備が進む設楽町田口の町立奥三河郷土館で、大量のSPレコードが見つかった。大正初期から昭和三十年代にかけての製品で、ジャンルもさまざま。平松博久館長(65)が一枚ずつ調査し、詳細なリストを作成している。

 見つかったSP盤は、個人や学校などから寄贈された約八百枚。レーベル(盤の中央に貼られた円形ラベル)から、「ロイヤル」「オリエント」「ライロフォン」「ウグイス」などのレコード会社名が読み取れる。

 直径は三十センチと二十五センチの二種類で、中には片面だけのものも。集音器に付けた針で直接原盤に音を刻んだ旧来の方式との差別化を図るため、「電気式吹き込み」と表示した盤もある。

 収録された音源は、小唄、長唄、義太夫、浪曲、落語から童謡、軍歌、歌謡曲まで多種多様。薩摩琵琶(びわ)「乃木大将」「橘大隊長」など、時代を感じさせるものも。「設楽音頭」「設楽小唄」といった数々のご当地ソングも出てきた。

 「勝って冑(かぶと)の緒を締めよ」で知られる東郷平八郎海軍大将の「連合艦隊解散之辞」の肉声や、一九三四(昭和九)年六月に営まれた東郷大将の国葬の実況など、歴史を物語る盤も多い。「調査が一段落したら、試聴してみたいですね」と平松館長は話す。奥三河郷土館は昨年九月末で閉館し、現在収蔵資料を整理中。「町歴史民俗資料館」と改称し、二〇二〇年春、清崎地区の国道257号沿いに新装オープンする。

 (鈴木泰彦)

 

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