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技術職の先輩座談会『理系から見て、新聞社の何が魅力?』

技術職の先輩座談会『理系から見て、新聞社の何が魅力?』

大学で工学や情報学などについて学び、今は新聞を支えている理系出身の先輩たち。
2010年同期入社の先輩社員3名による座談会で、入社の決め手や研修、現在の仕事から新聞社の未来像に至るまで、本音を聞いてみました!

左から:服部陽太(印刷技術部)・下釜 央(情報技術部)・橋本拓磨(報道システム部 現 電子メディア局中日プラス運営部)

―みなさんの就職活動を振り返ってください!

服部
私はメーカーを中心に何社か受けました。大企業にはどこか冷たいイメージがありましたが、中日新聞社の説明会に参加した時に、雰囲気が温かく、社員は生き生きと仕事をしているように感じました。
会社見学では、新聞を印刷する輪転機が予想以上に大きいことに驚き、この機械を操作できたら楽しそうだなと思ったことも入社するきっかけとなりました。
橋本
私も新聞社のほかにメーカー、商社などを受けました。中でも興味を持ったのが、新聞社の電子メディアに関連する職種です。紙以外の媒体としてこれから力を入れていく分野で、新しいことに取り組む機会がありそうだと感じました。
入社後の感想は、人が優しい家族的な会社。競い合うよりも和を大事にして、総合力で大きな仕事に取り組む。会社説明会から抱いていた印象と変わりませんでした。
下釜
就職活動当初は、研究室の仲間と同じ流れでメーカーを考えていましたが、リーマンショックが起こり、メーカーの今後も不透明だと考えるようになりました。
もともと読書が好きだったこともあり、紙媒体で情報を発信し続けている新聞に独特の捨てがたい魅力を感じていましたが、新聞社の技術職に就いている研究室OBの話を聞き、新聞を裏方として支える技術職の仕事にも興味を持ちました。
複数の新聞社を受けた結果、地域No.1という点に強みを感じていた中日新聞社に採用されました。

―入社して最初は研修ですが、その期間と内容は?

服部
新入社員全員が参加する3泊4日の集合研修で、仕事内容の説明や社の方針など、中日新聞社に勤めるための大切な基本を教わりました。
研修では5~6人の10グループに分かれ、ディスカッションや寸劇披露などで同期同士の交流も深めました。そのおかげで、仕事で関わる際にはコミュニケーションがうまくとれ、スムーズに仕事が進みます。
下釜
最初の2週間くらいの研修期間で、営業、管理、編集、技術が一緒に取り組みます。
合宿では、グループで考える、親睦のためのレクリエーションが印象に残っています。
橋本
研修期間中はグループで関係会社に取材に行き、グループごとに新聞を作る実習もありました。編集や広告など、別の職種を希望している同期と一緒に研修を行うことで、自分とは異なった視点が得られる良い機会になりましたね。
服部
全体研修に続いて、1カ月半ほどの新聞販売店実習が始まります。
一人ずつ各店舗に住み込み、配達や営業の過酷さを学ぶとともに第一線で働いているというやりがいも感じられます。その中で販売店の方との絆も深まり、実習後は涙々のお別れになることもあります。

―技術職としての研修はどのようなものでしたか?

橋本
5月末で販売店実習は終わり、続いて編集局の研修へ。社会部、運動部、写真部などを1週間ずつ回り、実際に取材して記事も書きます。
編集局は、いま私が所属している報道システム部が扱っているシステムの主なユーザー。システムを作る側だけでなく、利用する側の立場を経験できたことが大きな財産になっています。また、当時知り合った人にシステムの感想を聞きに行くこともできるので、この時の経験は今でも本当に役立っていますね。
編集局研修が終わると、技術局の各部署を1週間ずつ回ります。その後、研修期間と合わせて3年程度新聞印刷の現場を経験したのち、今の部署に配属されました。
服部
今の職場に配属されるまで時間はかかったけど、いろいろなことができて新鮮だったよね。自分はこういうやり方が好きだった。
下釜
歳を重ねるにつれて専門分野に進むから、新入社員の時期は社内をよく見て見聞を広げておけという方針だよね。
服部
人とのつながりをつくる、という意味でも貴重な時間だったと思う。

―現在の仕事はどのような内容ですか?

服部
印刷技術部で印刷工場管理や生産管理をしています。
仕事内容は大きく分けて二つ。一つは、県内外あわせて九つある新聞印刷工場どうしや生産設備メーカーと工場間の仕事をスムーズに進めるためのサポートです。そのため、実際に工場へ足を運び現場の作業員の意見を聞いたり、メーカーの担当者と会話しながらトレンドを探ったりしています。
もう一つは新しい技術への挑戦です。現在新たにデジタル印刷機を導入し、技術局以外の部署とも協力しながら有効活用できるよう取り組んでいます。
機械に関わる仕事がほとんどで、学生時代も機械を専攻していたこともあり、まさに入社前に見た社員のように生き生きと仕事をしています。
橋本
報道システム部で、主にシステムの保守・開発をしています。
取り扱っているシステムの内容は、記事や写真を管理する編集系のシステム、広告を管理するシステム、印刷工場に紙面データを届けるシステムなどさまざま。現場の声を集約してメーカーに伝え、機能や予算面での折り合いをつけてシステムを開発します。一人当たり5~10案件程度を担当し、時期によって入れ替わることもあります。
やりがいを感じるのは、システムによって仕事の仕組みが変わり、使いやすくなったという現場の声を聞いた時です。
服部
プロ野球の現場にも行くんだよね?
橋本
プロ野球の試合ではカメラマンと一緒に球場に行き、球場内にサーバーを設置して写真を送るための取材基地を作ります。現地で技術職は自分一人。新聞製作は締め切り時間があるので、トラブル時は冷や汗をかくこともありますが、無事乗り切れた時の達成感は大きいです。
オリンピックやアジア大会など国外の大きなイベントにも報道システム部員が同行するので、言葉の壁を乗り越えて現地で交渉が必要な場面もあります。
下釜
情報技術部は、システムの開発や保守という点では報道システム部の仕事と似ていますが、こちらは紙の新聞を発行するためのシステム以外を担当し、特に電子メディアとの関わりが強いです。
例えば中日新聞ホームページ。編集局や外部の通信社が作成した記事が、パソコンやスマホ、ガラケーといったユーザーの端末に表示されるまで、幾つものサーバーを経由しています。野球の「ドラゴンズ情報」、モータースポーツの「F1EXPRESS」などの会員向けサイトもそれぞれのシステムで運用されています。これらのWEBサービスをはじめ、さまざまな媒体に情報を届けるための仕組みを担当しています。
橋本
新幹線内で流れるニュースなんかも扱っているよね。あれってどんな仕組み?
下釜
文字ニュース配信サービスだね。文字ニュース向けに加工された記事を中継サーバー経由で各事業者のサーバーに送り、そこから配信されています。
システム以外の仕事で一風変わったところでは、電子メディア局による囲碁の天元戦と将棋の王位戦の取材サポートがあります。両対局者の対局中の写真や、大盤解説会の様子の動画をネット中継しています。
最近は個人情報の漏えいなど、外部からの不正アクセスによる攻撃が社会的に大きな問題となっており、私たちも敏感になっています。かつては内製することもあったシステム開発ですが、現在はセキュリティ面を考慮し、ベンダーと協力して行っています。
服部
デジタルの話で盛り上がってきたので、先ほども触れたデジタル印刷機です。
新聞業界ではあまり例を見ないため、手探りで運用しているのが実情です。逆に言えば、今までの新聞ではできなかったこともできてしまう画期的な機械です。例えば、写真や名前を一部ごとに可変させて印刷する「プレミアムな新聞」を作ることができます。
印刷は別の部署が担当しますが、私の部署では企画案が印刷可能かの判断をしたり、印刷不可だったものを実現するためにメーカーと検証したりするなどの技術的なサポートをしています。

―人々にとって重要な新聞に関わる誇りや意義、思いは?

服部
毎日滞りなく新聞が印刷できていることです。
印刷は現場の方の正確で素早い作業があってこそですが、私の部署が担当する、古い生産設備の更新時期を検討することや一度起きたトラブルが他工場で起きないようにアナウンスすることも大事な役目だと思っています。今後も滞りなく印刷ができるよう、更新計画の検討や故障の少ない機械・システムについての研究を進めていきたいと思います。
橋本
私の部署はシステム開発だけではなく、24時間365日、誰かがシステムの監視・保守をして障害に対応しています。評価はされにくいですが仕事に誇りを持っています。新聞が毎日発行されることは当たり前とされていますが、たまには褒めてもらいたいこともありますね。

(一同笑)

下釜
WEBサイトは障害が起こると、サービスを停止せざるを得ない場合があります。その時は原因の究明も大事ですが、とにかく一分一秒でも早く再開させることが先決です。サービスを途切れさせることなく情報を発信し続けようとする姿勢は、新聞製作をしている人たちと同じではないでしょうか。

―自身の仕事は今後どうなるか、将来の予想は?

下釜
今後、多少は規模が縮小したとしても、新聞を出し続ける意味は絶対にあります。電子メディアが紙の新聞との二本立てでやっていくのか、プラスアルファとしての活用になるのかはわかりませんが、これからも新聞を支えていけたらと思います。
服部
工場だけでなくどの会社においても言えることだとは思いますが、今後、新入社員と退職者のバランスがとれないと予想されます。そこで、少人数でかつ正確な作業・運用ができる機械やシステム導入のためにより深く研究する必要があると思います。
また、ハイブリッド自動車が主流になる中で環境についても意識していくことが必須だと感じています。
橋本
今後は、新しい技術によってサーバー集約などの効率化はもちろん、新聞の作り方自体も大きく変わり、部署の垣根を越えた仕事が増えていくと思います。展示会などにも参加して新しい技術を吸収しながら、現場に新たな新聞製作のあり方を提案していきたいですね。

―どんな後輩に来てほしい?向いているタイプは?

下釜
やはり社交的な人ですね。私たちの社歴からも分かるように、どの職場に行ってもいろいろな部署の人と話して仕事を進めていくことになります。人との会話を嫌がらないことは大前提だと思います。
服部
誰とでも話せる人がいいと思います。工場やメーカーの人と話すことで、現在抱えている問題やトレンドをつかむことができ、新たな挑戦に結びつくことがあります。
また、入社してからでも身につくと思いますが、流れ作業ではなく常に新しい仕事をすることになるので、柔軟に対応できることや吸収したことを表現できることも大切です。
橋本
汗をかくことを嫌がらないフットワークが軽い人。現場に出て声を聞くようなことを、面倒がらずに丁寧にできる人がいいと思います。
下釜
技術的な知識は入社後でも覚えられるから、極端に言えば理系の人じゃなくても構いません。社会に出ると、大学時代の専門領域だけでは解決できない問題がたくさんあります。
社会に出てからも勉強することばかりですが、成長していける環境が中日新聞社にはあると思います。