中日新聞社 入社案内

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権力に厳しく、人にやさしく

若い人から、記者の仕事とは何ですか、と聞かれることがあります。そんなときは照れくさがらず、「権力に厳しく、人にやさしく」と答えるようにしています。

権力に対する監視と批判の精神を忘れず、また人に対しては人を大切にするこころ、たとえば小さくて埋もれそうな声ほどよく聞いてしっかり伝える、この二つが新聞には肝心だと思います。

中日新聞(東京新聞)は、国家も自治体も見張り、海外では特派員が飛び回り、また地域では住民と実際にふれあうきめ細かな紙面作りをしています。活躍の場が広い新聞です。

最近は若者の新聞離れが起きています。でも新聞がなくなったらどうなるのか。

ネット社会が先行発展したアメリカでは、新聞の消えた町が次々と現れました。しかし大学の調査などではそういう町では投票率の低下、首長や議員の多選、役人の汚職が増えたそうです。新聞がなくなり人々が社会に関心を持たなくなる。その結果、社会が衰弱する。そんなことは許されません。

自戒と自負を込めて言うなら、新聞という情報のプロフェッショナルは、取材と発行・販売の歴史ある蓄積を持ち社会に不可欠な存在になっています。権力の正体を見たい者、社会問題を掘り起こしたい者、文化芸術の批評、地域を愛してやまずそこに暮らす人々を描きたい者・・・。人と社会をつなぐため、さあ一緒に汗を流そう。

取締役論説担当兼東京本社論説主幹深田 実